さてマルハラフーズさんに送って頂いた干物でもっとも気に入ったものを紹介したい。ボクが勝手につけた名称が「肝臓壊し単味干し」。サンマの脂はほどほどだろうか? 何気なく魚焼きにのせてジワリと焼き上がる。味見なのだからと家人と1本手で半分に割って口に放り込む。いけないことにこのとき左手には缶ビールを持っていたのだ。その熱いこと、またうまいのでビールをグビリ、グビリ。焼き上がったサンマをむさぼる、またグビリ。
実に困った状態に落ちいてしまったことはすぐにわかった。頂いたのを全部焼いてこんどは日本酒の肴にする。脇から勝手に取っていくのは子供達。子供達には「さば漁師まかない干し」の残りを焼いてやる。家人もどちらかというと酒よりもご飯なので「本漬け 塩さんま旨味干し」から手を引いてくれた。
これはまさにボクのようなオヤジには堪らない代物である。世のお母さん、お父さんを愛しているなら、こんな干物を用意して頂きたい。塩とサンマだけなのにこんなに味わいが深いし、しかも後味がいい、ついまた口恋しくなって、サンマの身をむしりとる。こまったのは食べ過ぎるのと、酒が進みすぎる。後一本となって宮崎「八重桜麦焼酎」を開ける。残り少なかったのもあるが長野の「夜明け前」がなくなったのだ。麦焼酎にも合うのだこれが。
重い二日酔いの頭を抱えてこれを書いているのだが、ご飯にはみそや醤油味の干物が合うが、酒には塩の単味が最高だ。今時の酎ハイ党である家人の意見は違っているが、ボクはガンコにそう思う。
マルハラフーズ
http://www.maruhara-f.com/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
イルカ料理を買いに富士山麓まで 後の記事 »
マルスダレガイ科を改訂