釣りに熱中していたとき、秋になると小田原に出かけてカッタクリで狙っていたのがカツオなのである。相模湾でのカツオ釣りには2種ある。沖合でカツオのなぶら(群)を探して生き餌、一本釣りするもの。岸が間近に見えるところで釣る「カッタクリ」。カッタクリの仕掛けは単純で手釣り用のテトロン糸にコマセカゴ、重り、そしてバラフグやサバ皮の疑似餌でカツオやいなだ(ブリの幼魚)を誘って釣り上げる。沖合でなら2キロ、3キロがねらえるが、カッタクリにくるのはせいぜい1キロ前後の小ガツオばかり。
この小ガツオの味が懐かしいなと秋になると毎年思っていたのだ。なぜならばなかなか湘南からは魚が来ない。それがどうした弾みなのか八王子綜合卸売センター「高野水産」に山と来た。
「一本やるよ、持っていきな」
実際に値段からすると1本で200〜300円と言うところ。小さなカツオは安いのだ。
「これは小さいな」
さっそく食べてみようと、『市場寿司 たか』へと持ち込んだのだ。たかさん、さっそく生と「あぶり刺身」とで下駄にのせて出してくれる。生姜をするのももどかしく醤油につけてつまんでみる。
「あれ、これ脂じゃないよな。けどうまいじゃん」
これはたかさん、
「どっちがいいかな」
「オレは生のままかな。このあぶったのはもともと好きじゃないし。でもあぶったのもうまいよ」
実際食べてみると生もあぶりも旨味があるし、その上食感がいいのだ。
「そうだね。近場の鎌倉から来た荷だから鮮度がいいのかね。もちもち餅っとしてるね」
たかさんと刺身にあぶりに、そして握りにして相模湾の秋の味覚を堪能した。
「幸せだな! たかさん」
「幸せだな! ぼうずコンニャク。出来ればこんなうまいもんは孫と食べたかったよ」
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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エゾバイ科を改訂中
はじめまして。いつも読んだり載っている料理を作らせて頂いています。
先日三浦半島にツーリングに行ったとき、佐島の魚屋で小さなカツオが売ってたんです。ぱさついておいしくないんだろう、と思って敬遠したんですが。残念なことをしました。
そのときはギンガメアジとウルメいわしを買って400円。佐島はいいところと思いました。
「ララミー牧場」とは懐かしいですね。「ライフルマン」とともに大好きでしたね。さて佐島というと南楠漁港前の魚屋ですね。あそこはお魚すきには答えられない場所ですね。ボクも近ければ毎日行きたいくらいです。近場でとれた魚を格安で買えますね。
またウルメイワシとギンガメアジで400円というのはお買い得です。そろそろウルメイワシにも脂がのってきているでしょう。
また佐島のことならシンさんの「佐島港のさかな達」は必見です
http://members.jcom.home.ne.jp/shin-sajimakou/
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
昭和40年前後の雑誌「テレビジョンエイジ」の一覧も
とりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611