沼津「伊藤水産」のマイワシの醤油干しの味わい、また銚子の「マルハラフーズ」さんの味付け干物のうまさに触発されてがんばって私なりに工夫してみた。それが「マイワシの醤油干し」なのだ。脂ののった旬のマイワシを三枚に卸して鹿児島のわかしおさんにいただいたヤマガミ醤油で味付け、それをとにかく一夜干し。使ったのは醤油以外にはほんの少しの味醂だけ。もともと砂糖などを添加している薩摩醤油だからこそ、味醂も酒もほとんど必要としない。結局柚や七味唐辛子も加えないで醤油味が生きるように作ってみた。
これが自分で言うのもなんだか気恥ずかしいのだが「うまい」の一語に尽きる。焼き上げた醤油の香ばしさにマイワシの濃厚な脂の甘さ旨味、そして醤油の甘辛さ。焼き上げた途端に10匹分、20本の干物が我が家の食卓から消え失せた。おそるべし薩摩醤油の甘さよ、そしてマイワシのうまさよ。完全にノックアウトだ!
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