築地土曜会での鮟鱇さんの歩いた距離はいったいどれくらいだろう。我ながら歩きに歩いたつもりだが、それに3割り増しするほどは「歩いて」いそうだ。その一原因が我ら親子が岩手銀河プラザにいて、そこまでうまいものを届けてくれたことにもある。
それは鮟鱇さんが築地にある馴染みの店で買ったという干物いろいろ。そのひとつが「のど黒の開き」である。産地などしっかり聞いていないのだが、「のど黒(アカムツ)」の小振りのヤツを丁寧に開いている。そして脂がのって、塩加減がよくて、これは申し分のない味わい。酒が進みそうで恐くて敢えて朝ご飯に焼いたら、これまたご飯がどんどん食べられて肥満が進みすぎてこまった。
話は一転するが土曜日の朝一番に鮟鱇さんの痛切な一撃がボクにゴツーンときた。
「ぼうずコンニャクさんのブログを見ているとなんでも“うまい”って書いてるでしょ。あれはおかしいでしょ」
確かにボクの味覚計数での「うまいの幅」はかなり広い、広すぎるとは自覚している。例えるならよく延びるバネ計りのように。だいたいそのためにこれほど肥満しているわけである。肥満している原因をおもむろに突かれて本当はかなりうろたえ、狼狽し(同じ言葉です)、阿修羅のごとく呻吟し、ボクは有機交流電灯の光だと思い。「なさぬかんにん するがかんにん」と心学に学び、そしてまた「のど黒」の干物を食って肥満する。
今朝など丼で飯を食ってしまって2枚の開きをむさぼった。しかもまた丼に半分お代わりしてキュウリのQちゃんでお茶漬けまでサラサラだ。これでももの足りなくて「どうしようかな」と考えていると、姫が「父ちゃん、もうやめときな」というので諦める。
きっとボクの体重も400グラムくらいは増えたわけで、「鮟鱇さんうまいものをくれるときはもっと気をつけてくれないかな」と勝手に文句を言ってしまう。
そんなボクはいけない人なんだろうか? ふとまなじりを上げて深く深く人生について考えるのだ。
あいけない、ここでは「鮟鱇さん、干物ありがとう」と書くつもりだったんだ。「ありがとう」。
市場魚貝類図鑑のアカムツへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki2/suzukika/akamutu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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返信に代えまして土日月の日記
いやだなぁ、その一撃は私じゃなくて確か尻高鰤さんですよぉ。
私のブログもどちらかというと何でも旨いになっています。
ひょっとすると私の舌はぼうずコンニャクさんより節操が
ないかもしれません(^^;
アカムツは確か加工が島根です。ラベルは貰わなかったのですが
島根と書いてあったような気がします。あの店の干物は
アジ以外は殆どが島根だし。ただ、魚自体の産地はどこか
わからないです。
何でラベルがないかと言えば一枚(15匹入り)を買ったの
ですが、そのままでは持てないのでバラしてもらい、
包装はそのまま捨ててしまったんです。で、バラして
貰うときに「こりゃぁちょっと多いな、そうだぼうずコンニャク
さんにおすそ分けしよう」と思いついた次第です。
肥満はお互い気をつけましょうね。