福島県相馬市原釜からきたアブラツノザメの腹す(はらす)がうまいと書いたら、「それなら青森のも食べてみてください」と田向商店からも送られてきた。なぜなんだろうと発泡のフタを開けたら、そのわけはすぐに合点がいったのである。納得するよりも先に驚いたと言った方がだとうだろうか、そこにあったのは巨大な一反木綿だったのだ。持ち上げると1枚で軽く1キロを超えている。まさか、これが一枚の「腹す」であるとは、持ち主はいかなる大きさなのか?
築地に入荷する「むき鮫」のなかでも田向商店のは最上級だとされるが、それにしても腹すのこの脂分の多さや、また厚みはなんだろう。これが津軽海峡ならではの釣りものなのだろうか? おったまげたな!
驚いたばかりいても仕方ない、とにかく焼いてみる。煮てみる。お吸い物を作ってみるのだ。
最後になってしまったが、田向さん、うまいものをありがとう!
田向商店
http://www.tamukaisyoten.co.jp/
市場魚貝類図鑑のアブラツノザメへ
http://www.zukan-bouz.com/sameei/tunozame/aburatunozame.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/