戸田・沼津の旅 ありがとう四/沼津魚市場の山田さんにいただいた、「トコロテン」
もともと沼津魚市場で底引きを担当していた山田さん、今では冷凍部ではりきって働いている。考えてみるとサラリーマンというのは、こういった異動というのがあるので大変だ。
駐車場にクルマをとめて、山田さんにおはようと言って毎回底引き網の競り場に向かう。これが恒例となっている。その帰り道に持たせてくれたのが、伊豆近辺でもうまいと評判の川奈物産の「トコロテン」である。
一般に出回っている「心太(トコロテン)」には二種あり、原藻から作ったものと、いちど寒天とし、それを材料にしたもの。当然原藻から作る方が海藻の風味も旨味も強いわけであるが、なかなかこのうまいトコロテンが手に入らない。そんなとき伊豆の玄関口沼津で頂いたのがこのトコロテン。
伊豆はトコロテンの材料・原藻であるマクサなど天草の産地である。その伊豆にあっても定評があるものをいただいて期待が膨らむ。そして期待に違わぬ味わいであったのだから「うれしいな」。
なんといってもプルンとして弾力がある。それを舌でつぶすとふわっと海藻の、もしくは磯の香りが浮き上がる。これ食べ始めるととまりませんな。
ありがとう山田さん。
市場魚貝類図鑑のマクサへ
http://www.zukan-bouz.com/kaisou/kousou/tengusa/makusa.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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沼津魚市場そば『たか嶋』の朝ずし
和菓子屋の世界では原藻から作るより干した寒天から
作る方が上品という見方もあるようですね。
で、原藻からの寒天ですが、須田町の福尾商店で売っているそうです。
http://www.ntv.co.jp/burari/031206/info04.html
神保町からならすぐですね。
我が家の近くの池上には村田商店というのがあって、ここでも原藻から作った蜜豆と心太を売っています。煮ている時に店に行くと海草の匂いが周囲に漂っていますよ。
鮟鱇さん、5月連休明けにでも行ってみます。こんなところに、こんなものがあったなんて知らなかったなーー。