ネンブツダイのみそ汁

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 戸田での防波堤(岸壁)釣りは、まったく子供達の独擅場。ネンブツダイ、クロホシイシモチ、スズメダイ、メバルにササノハベラなどなんでもかまわず釣りまくる。だけど後の始末はどうするの?
 そんなことを心配していたら、ボクたちのバケツを見た地元の老人が「昔はこれをトントン木の上でたたいて出汁をとっただら」と教えてくれた。
 帰宅した日は半死半生。しかもマルアジの刺身、クロホシイシモチ、ネンブツダイ尾唐揚げ、天草からのヨシノゴチの身も残り、まずはそれを「食べてみる」のに専念。
 そして本日試してみたのがみそ汁のだしである。別に「みそ汁じゃなくてもいいだろう」と思っていたら、そのとってみた出汁が意外に濃厚なのだ。脂もあり、こってり。これは「潮」には出来ない。やっぱりみそ汁に限る。

 ネンブツダイ、クロホシイシモチは頭と背ビレ、内臓を除き、ある程度ウロコを取り去る。これをトントンとたたいて、昆布を沈めた鍋に放り込む。火をつけて湧いてきたらしっかりアクをすくい、だし汁が出来上がる。これをワカメのみそ汁に仕立てる。
 濃厚な旨味、脂があってまったりした味わい。これが美味なのである。これなら毎日のみそ汁だしをテンジクダイ科の魚でとってもいい。今回の出汁に一工夫したのはほんの少しの酒をいれただけ。これはいけますね。
 喜んでいたら、太郎が「父ちゃん、ワカメはこの出汁に合わないな。玉ねぎとかネギがいい」という。
 しかり、その通りかも知れない。特に玉ねぎの甘味は合うだろう。

市場魚貝類図鑑のクロホシイシモチへ
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市場魚貝類図鑑のネンブツダイへ
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コメント(4)

ネンブツダイは高知県の西部から中部では「ゲンナイ」と呼んでましたね。
(東部は守備範囲ではなかったのでわからないのですが…)
本命がつれないときの暇つぶしに数釣って遊んでました。
本命が釣れない時(ほとんど毎回?)に限ってよく釣れた記憶が…。

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あ2さん、確かにネンブツダイは潮がとまっているときに釣れますね。しかも口がデカイので百発百中で釣り上がる。これがどうして「源内(げんない)」なんでしょうね。

名前の由来は分かりませんが、
私の個人的な想像は「源内(げんない)」ではなくて
土佐訛りの「げに甲斐がない」(「本当に甲斐がない」)
が縮まって「ゲンナイ」になったのかなと。

漁師が網を上げてこの魚ばかりで他にいい魚が入ってないときに
「げに甲斐がないのー」
「まっことゲンナイのー」
と言ったりした、なんて想像します。

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面白い説ですね。 あ2さん、これなど後世に残したい。

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このページは、管理人が2007年5月 2日 22:30に書いたブログ記事です。

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