千葉県銚子市には「のげのり(フクロフノリ)」「コトジツノマタ」など独特の海藻料理がある。なかでも魚屋やスーパーなどで普通に見られる銚子ならではのものが「海草」である。この「かいそう」は「けいそう」とも発音されるし、漢字では「海藻」とも書かれる。
原料はコトジツノマタであるという。見た目は幅広の羊羹のようだが、取りだしてみると厚さが5ミリほどの板状が2枚重なっている。これをからし醤油とカツオ節で食べるのだ。
この紅藻類の容易に溶けて、また固まるという性質を利用しているものに福岡市の「おきゅーと」、新潟県の「えごねり」などがあるが、所変われば原料変わるといった楽しさがある。また銚子から利根川を挟んだ波崎(現神栖市)にも同じ名の食品があるという。これも改めて買い求めに行く必要がありそうだ。
銚子の「海草」の食感はまるで硬めの水ようかんのようだ。そこに海藻のもつ甘味と、旨味があって、磯の香りがふわーっと広がる。これは毎朝の食卓に欠かせぬもの、まことにボクの琴線に触れる美味である。
●このような海藻を固めた食品を集めている。情報を求む。
山田海草店 千葉県銚子市西小川町1040
参考サイト/海藻・海草標本図鑑
http://www-es.s.chiba-u.ac.jp/kominato/teusi/zatudan/choshi_kaisou/kaisou.htm
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
霞ヶ浦への旅05 川岸屋の朝ご飯 後の記事 »
リンクのページを改訂
寒天以外のこの手の食材があるというのは全く知りませんでした。
面白いので、ちょっと調べてみると沖縄では「もーい豆腐」というのがあるそうです。瀬戸内海の「いぎす豆腐」は先日掲示板で話題になっていましたね。
↓によるとえごねりも佐渡と新潟本土では違う物だそうです。
http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20040716sp77g000_16.html
鮟鱇さん、この材料の同定が難しいんです。原料の紅藻類は見ただけでは種がわからないことも多くて!
素敵なブログですね。
また遊びに来ますね。更新楽しみにしてます!