初夏の築地土曜会記02

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 場内から隅田川方面に歩くと大物と呼ばれるマグロなどの競り場がある。この上に全国から魚貝類を集めて、もしくは荷を受け取って競りを主催する荷受けの事務所がある。そのひとつが大都魚類なのだが、築地でお買い物の後は、その事務所を借りての反省会となる。
 参加者それぞれに何を買ったのか、また買えなかったのかなどとともに自己紹介をしていただく。
 この反省会はいつものごとくざっくばらん、思ったことをしゃべっていただき、不肖私が買い求めた魚の解説をするという形式にさせていただく。ここでもMCさんはかなりコンデンスであるのに、買い物は「タント」するんだというのに驚き、そして料理研究家のMRさんのスペインやポルトガルでの経験談がなかなか面白い。Hさんの関アジの話、ヒモマキバイさんの研究者らしい会話も光るところありであった。
 このとき尻高鰤さん、ボクの魚評を聞き取って、「ぼうずコンニャクさんは何を食べてもうまいっていうからな」と、まさにボクの弱点を突いてくる。そう言う意地悪はやめましょう。なにげに隣のつづきさんも嫌な笑いをしている。冗談じゃない、ぼうずコンニャクの座右の銘は「真実一路」なんである。
 この大都魚類での反省会は買い物した魚貝類を分けたり、また見せ合ったりというのもあって、これからの「築地土曜会」の恒例となりそうだ。

 反省会の終了は11時近く。築地正門近くの「市場厨房」という店に移動して、後は詳しくは書けないのだが、所謂白昼の酒盛りとなる。当然、えらい騒ぎとなる。今回の参加者は「いわゆる。ラジカルに、素直に、真面目に考えるに。普通の、まっとうな平凡な社会人なのかな?」と疑問が浮かぶほどに楽しい時間であった。
 歯に衣きせぬMRさんによると、この店、「うまくない」ということであった。確かに今回店内で食べた中でいちばんうまかったのが、『翔友』で買い求めためじまぐろの中落ちを、MRさんが大胆にもその場で醤油、穂紫蘇、紫蘇の葉などと和えたものだった。これはさすがに料理研究家の技の冴えなのか、めじまぐろがよかったのかかなり酔っぱらっていて「わかりません」。

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これがMRさんが作った「めじまぐろの中落ち、醤油和え」。ビニール袋のなかでムニョムニョしたので決して見栄えは良くない。でも今回いちばんうまかった

 後々思ったことなのだが、ひょっとしてお店には迷惑だったかな。はたまたひょっとして我々、かなりうるさかったかも? ご免なさいね「市場厨房」さん。

 店を出たらいつの間にか「沼津ツアー」を開催することになっていた。この企画、ややシニカルなHさんから出たことらしい。そこにMRさんや鮟鱇さん、Sさんなどが乗っかって、どんどん日程まで決めかねない事態になる。とにかく酔っぱらった勢いで沼津の菊地利雄さんにケータイをかけたら、だんだん具体的に進みそうである。これは瓢箪から駒というヤツだろうか? 面白そうなのでやってみよー!
 次回の土曜会は、土曜日曜を利用しての沼津はとバスツアーだ。

 さて、帰り着いていきなりダウンとなった。考えてみると金曜日も深夜までいろいろやっていたのだ。睡眠時間は3時間ほど。それからの築地のグルグル回りで五十路の身には応えた。当然、夜は酒も飲まずにそうそうに寝てしまった。実を言うと、この日、地方から送られてきた魚貝類の撮影があって、腰痛に首筋まで痛み出して断念する。1950年代生まれは、そろそろ息切れ寸前である。
●今回、遅刻した方もあったようだ。次回からボクのケータイ番号を必ずお知らせするように致しますので、これに懲りないでの参加をお待ちします。


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コメント(2)

次は是非参加したい。涎…。
築地には年に何回か行きますが、
つたない私が解説することになるので、
博識のみなさんにご教授されたい。
昼間から酔っぱらいたい。
今なら鰈とミズイカが欲しいです。

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sakanaさん、次回はぜひ参加下さい。ただし昼間から酔っぱらうのは疲れます。

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このページは、管理人が2007年6月 4日 08:17に書いたブログ記事です。

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