2007年6月19日アーカイブ

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 今回、旅の目的のひとつであるヒラに、こんなに早く出合えるとは思ってもいなかった。その堆い発泡の脇に黄緑色のポロシャツを来ている、ちょっと格好いい男性がいて「ヒラの時期なんでしょうか?」と聞くと。

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「どこから来たたの」と問い返されて「東京から来ました」という会話の挙げ句に「1本持って行きなさい」と言って氷まで用意して持たせてくれた。この方が県水(岡山県水)の合地さんである。出会いとは本当に面白いもので合地さんにはヒラや岡山での魚のことで帰宅後もいろいろお教え頂いたし、この先、後々までお世話になりそうである。

 県水の競り場には活けものをはじめ多彩な地ものが並んでいる。この魚貝類をとりあえず総て撮影、できるだけ地元での呼び名を聞き取っていく。
 まずは魚類ではアカエイ、ハモ(スズハモであるかも)、「あなご(マアナゴ)」、ボラ、「たかのは(マツダイ)」、「びんぐし(もしくは“たもり”“ころだい”のセトダイ)」「きす(シロギス)」、「めだかがれい(メイタガレイ)」、「ぐちにべ(コイチ)」、「ねぶと(もしくは“めぶと”のテンジクダイ)」、「ままかり(サッパ)」、マダイ、「赤げた(コウライアカシタビラメか?)」、「おこぜ(オニオコゼ)」、「あまて(マコガレイ)」、「めばる(カサゴ)」、「つのぎ(ウマズラハギ)」、「ちぬ(クロダイ)」。

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岡山に来たら「ままかり(さっぱ)」を食べなーいけんだわ!

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テンジクダイを含むテンジクダイ科の小魚を好んで食べるのも岡山をはじめ瀬戸内海周辺の特徴である。「ねぶと」は細かく叩いて出汁にしたり、唐揚げで食べたり

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関東では嫌われるボラだが瀬戸内では洗いに鍋物にと大活躍するのである。冬が旬だが初夏の味わいはいかがなものだろう

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オニオコゼ、セトダイ、ヒラメ、マコガレイ、マダイ

 甲殻類では「赤足(クマエビ)」、「おうぞう(ヨシエビ)」、「がらえび(サルエビ)」、クルマエビ、イシガニ、「真がに(ガザミ)」、シャコ。

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「赤足(クマエビ)」、「真がに(ガザミ)」、それとシャコ

 軟体類では「にし(アカニシ)」、テナガダコ。

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岡山では「にし(アカニシ)」もよく見かけた

 中でも岡山らしい魚と言えばヒラ、「ままかり(サッパ)」、「ねぶと(テンジクダイ)」、マアナゴ、「真がに(ガザミ)」に、「がらえび(サルエビ)」などの小エビ類だろう。残念ながら競り場ではマナガツオとサワラという岡山を代表する魚には出合えなかった。

 県庁所在地である岡山市、岡山中央卸売市場水産棟が扱う魚貝類の7割が陸送されたものだという。ここに高知や九州、はてはノルウェーのアトランティックサーモンまで様々な荷が来る。これは、全国共通のものだ。ただし近年入荷が全国に及んでいるだろうエゾバイ科、いわゆる「つぶ」をほとんど見かけなかったのは不思議だし、ロシアなどからのズワイガニやタラバガニも見ていない。そして残る3割の地もののなんと多彩で面白いことか。もしもう一度来ることがあれば、これら地物を地元の居酒屋などでじっくりと味わいたいものだ。

 競りの開始は4時半からだという。当然、いちばんたくさん魚貝類が並ぶのも、その時間帯に違いなく、それからするとボクたちの到着は遅すぎた。それでもこれだけの収穫を得ることが出来たのは合地さんをはじめ、市場の方がとても懇切に接してくれたためだろう。これは画像を見て、当日のことをまとめ直しながら痛切に感じたことだ。岡山の市場人には感謝したい。
 さて天井が高く薄暗い競り場から人が去りつつある。次は仲卸にまわって改めて岡山の魚貝類を見ていきたい。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 金曜日の夜9時半、きんのり丸さん、ヒモマキバイさんと武蔵野の片隅で落ち合う。このへっぽこトリオを乗せた愛車次郎君が中央自動車道八王子インターから遠く岡山を目差す。
 中央自動車道から名神に入り、中国自動車道ときて山陽道方面に折れ込む、そこに「徳島、岡山」の文字を見たときようよう夜が明けてきた。この空の青色の強さがはっきり関東とは違って見える。この鮮やかな青空と比べるとボクの住む関東の空はどこかくすんで墨っぽく暗いのである。この空と大地の鮮やかさ、明るさを見ると「西に来たのだなー」、とボクの心が開放的になる。
 山陽道の分岐点を過ぎると三木市、小野市とまるで戦国大名の名がインターチェンジにめくるめく現れてくる。しかし別所長治由来であろう「別所」という地名の標識を見ると、その厳しい時代のことが思えてもの悲しくなる。

 約7時間半高速を飛ばしてやっと岡山インターのスロープを回り、国道に下りる。時刻は5時に近く、街はまだ眠りに閉ざされている。市内を南下、児島湖近くの岡山中央卸売市場に到着したのは5時を回っていた。

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 市場は青果、花、水産、それに関連棟とあって広さ47597平方メートル(数字を挙げてもその広さはわからない)と広大である。とにかく場内にはいるが駐車していい場所がわからない。場内の交通量は多く、行き交う人も慌ただしい。窮した挙げ句、守衛さんにたずねて水産棟まで回り込む。ここで岡山中央魚市場の方を見つけてやっとクルマを止めることが出来た。

 屋根の高い水産棟は駐車場に向かって開放的である。左手が岡山中央魚市場、右手が岡山県水となっている。左手ではすでに競りが終わり、活け魚をすくい出しているのが見えるのみ。県水ではこれから競りが始まろうとしている。その並んだ発泡には瀬戸内から上がったばかりの魚貝類がたっぷり。
 旬のスズキ、「ままかり(サッパ)」、「たもり(セトダイ)」、「ねぶと(テンジクダイ)」。そして県水のフォークリフトが近づいてきて、その堆い発泡に入っていたのがヒラなのである。

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