先週、船橋中央市場に行った折り、仲買で天然アユをみかけた。これが気に掛かって仕方がなかったのだが、今週になって八王子魚市場内『源七』が毎日同じアユを持ってきている。なんども書いていることだが『源七』の本拠地は船橋だ。
仕入れの、あんちゃんに聞くと「霞ヶ浦だよ」という。これで合点がいった。
今5月、霞ヶ浦の稲敷市小野川河口霞ヶ浦に定置網を見に行った。『川岸屋』の諸岡清志さんが定置網に稚アユを見つけて
「アユがとれるようになったのもそんなに昔じゃないよ。最初はわからなかった。それが夏になるといっぱい入るようになっただよ」
こんな話を霞ヶ浦の湖上で聞いたのだ。千葉県からすると霞ヶ浦は流通的にも近く、持って来やすい場所なのだろう。また築地のように他県の天然アユと競合しなくても済むという利点もありそうだ。
この霞ヶ浦のアユは色合いがやや黄色く薄い。値段は安い6本入ったパックが450円ほど。買い求めてきて塩焼きで食べてみる。
残念ながら一口食べて河川アユの旨さがないことが明白にわかる。身の部分はアユ独特の香ばしさがあり、養殖アユとは比べものにならぬほどうまいのだが、ワタがやや泥臭いのだ。これを単に塩焼きにしたのは間違いであったと思う。例えば開きにして風干しにする。もしくは小振りなものは天ぷらとか。
さて霞ヶ浦のアユの入荷は本日もあるのだろうか? あったらまた買ってきて風干しを作ることにする。
市場魚貝類図鑑のアユへ
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2007年8月25日の日記
泥臭い感じがするのは、
琵琶湖の鮎も同じです。
北と南では、上品さが、旨さが全く違います。
私は京都在住なので、
不味い子鮎は、「疎水の味がする。」
なんて言います。
琵琶湖に注ぐ川の鮎が一番安定して旨いですね。勿論湖北で。
laseetaさん、ボクも湖北のアユを食べてみたいですね。安曇川産がいいということでしょうか? 「疎水の味がする」というのは面白い表現です。覚えて置きたいと思います。
安曇川の、もう少し北、マキノ町は知内川で、夏場はもっぱら釣っております。
laseetaさん、マキノ町は現在の高島市ですね。ボクがもっともいってみたい土地のひとつです。農産物も琵琶湖の魚貝類も、そして川の幸も豊かなんですね。憧れますね。