レストランでオマールエビを食べるとなると大変である。1本丸ごとではなく、当然半分に縦割りにしたのがポシェ(茹で)されてドレッシングやソースがかかると3000円から6000千円くらいする。原価計算するとオマール半身が仲卸で1000円から2000円くらいなのでちょうど材料費の3倍くらいとられる。
これを仲卸で1本かってまるまる食べても安いときには2000円、高くても4000円ほどなのでオマールは河岸で買うに限る。
その上、レストランではコライユ(ワタ)を使ったアメリケーヌソースとか、手の込んだドレッシングとか無駄な一手間がかかっている。オマールは蒸すか茹でるか、単純に食うのがいちばんなのにモッタイナイ。
久々にオマールを丸ごと茹でて、熱いウチに縦割りにして、子供とあっという間にむさぼり食う。ミソがまた上品で旨味がある。身はホワっと柔らかく繊維質で、口の中でほどよくほぐれる。
それこそ2,3本が跡形もなくなるのに数分とかからない。それほどオマールエビはうまいのである。
最後にオマールエビには2種類あり、ともに大西洋側に棲息する。大西洋のアメリカ大陸にいるものと、ヨーロッパからアフリカ大陸西岸にいるもので日本名は便宜的に「アメリカウミザリガニ」と「ヨーロッパウミザリガニ」と呼び分ける。そして市場で見かけるほとんどは「アメリカ」であり、「ヨーロッパ」は長い間見ていない。もし入荷しても「アメリカ」の2、3倍の値がつくに違いない。
またオマールエビというのはヨーロッパでの名であり、アメリカではロブスターとなる。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オマールエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/akazaebi/omal.html
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2007年10月7日の改訂記