シロサバフグの鍋

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鍋を食べている状態での撮影は難しいな。ということで材料を仕立てたところでの一景

 鍋は我が家では手抜き料理のひとつと見なされている。すなわち子供達には不評なのだ。子供達は煮物にしてもハンバーグにしても予め調理するものは料理であるが、鍋は時間がないときにパッパッパと仕立てるので料理ではないと認識する。オマケに鍋だけつつくのがつまらないようだ。だからお父さんは鍋料理のときには、これと平行してハンバーグや唐揚げを作ることになり、普段の倍は忙しいことになる。野菜も鍋以外にサラダを用意するので、鍋の材料も少々いびつに不揃いだ。

 さて今回は鹿児島県南さつま市笠沙のわかしおさんからいただいたシロサバフグ。その昔、サバフグの仲間であるシロサバフグとクロサバフグは無毒であるとされていた。ボク自身、過去に釣り上げたシロサバフグは肝とともに鍋にして毎週のように食べていたこともある。現在でも南シナ海や南シナ海を除けば無毒ではないかと思っているのだけど、我が「市場魚貝類図鑑」は現行の情報に忠実に従うこととする。
 またここにドクサバフグという存在があり、これには身にも強い毒性があり、注意にも注意が必要とされる。この南シナ海、東シナ海に棲息するはずのフグが駿河湾でも希にとれることがある。

 シロサバフグは皮を剥き、適当に切って湯引きする。ここに野菜を加えて材料は揃う。注意したいのは白菜など水分の多いものは予め湯通ししておきたいということ。ただし慌ただしい日々なのだから、そんなことはどんどん手抜きの対象として省いてしまうべし。材料のなかには必ず柑橘類。今回は郷里徳島からきたスダチと海老名の海老さんにいただいた柚。
 我が家の鍋の汁は基本的に昆布だし、酒、塩のみ。酒はかなりたっぷり使う。

 ここにフグの身を入れて、あとは具が煮えすぎないように注意して、最後の雑炊まで楽しむのだ。また我が家では子供と大人が別々の料理を食べて、子供達は鍋をつつく程度となる。すると最後の雑炊を省くこととなる。その場合、残った汁は漉して、翌朝のみそ汁のだしとして利用する。

 さてさて五十路になったせいなのか秋になると毎日でも鍋でいい。これにぬる燗の日本酒を用意して、結構毛だらけ、猫灰だらけなのだ。(どうして“ネコ灰だらけ”なんだろう? ネコ研究家の幸福の王子様に聞きたいなー)

●フグなどを自宅で調理することはお勧めしない。その場合には自己責任とすること
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、シロサバフグへ
http://www.zukan-bouz.com/fygu/fugu/sabafugu/sabafugu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ドクサバフグへ
http://www.zukan-bouz.com/fygu/fugu/sabafugu/dokusabafugu.html


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このページは、管理人が2007年10月16日 08:33に書いたブログ記事です。

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