ときどきウナギ屋で出てくるのが骨せんべいというもの。要するにウナギの骨を素揚げにしたもの。簡単至極な料理に思える。それでは簡単で手間いらずかといえば、これがなかなか面倒くさい料理なのだ。
このウナギの骨せんべいの作り方をここで一席。
まずは、ウナギ屋でウナギの骨をもらってくる。どこの市場にも一軒くらい淡水魚・ウナギを扱う店はあるもので、たぶん無料でくれるはず。
1/これを持ち帰ったら、よーく洗う。ウナギの骨には腎臓をはじめ苦みの素となる血液がいっぱいついている。血液を洗い流すのは水の中に漬けるのがいちばん手っ取り早い。
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最初は骨に腎臓、血液などもろもろの汚れがついている
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なんども水をかえていると、血液がの骨から抜けて白っぽくなる
2/なんども水をかえながらよく洗ってワタを取り去った骨を、新聞などに広げて水分をきる。そして料理ばさみで適当に切る。
3/冷蔵庫にラップをしないで半日ほども入れておくのだ。これで余分な水分が抜ける。後はやや低めの油でゆっくりと揚げる。
この骨せんべい、うまいというよりも香ばしい。しかもなんだか、なんだか、アンニュイにつまんではポリポリ。面白いのはみな食べながら目があらぬ方向を向いてしまうようだ。どうやら物思いにふけるときウナギの骨せんべいというのは最適な食い物らしい。
幸福な王子様もポリポリやりながらネコと人生を語らったりしたのだろうかねー?
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ウナギへ
http://www.zukan-bouz.com/unagi/unagi/unagi.html
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2007年10月13日八王子土曜会 後の記事 »
シロサバフグの鍋
「おれを適当に切る」
ってメタボなおなかのこと?
チョッと怖いですね。
まるで先生に間違いを指摘されているみたい。でもありがとう。