2007年11月18日アーカイブ

 川岸屋の土間に入り、席に着くと初江さんが常備菜などを持ってきてくれる。

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 とれたばかりのハクレン、アオウオの洗い、そして川岸屋特製の雑魚(タモロコ、モツゴなど)の佃煮。そのの回りには霞ヶ浦が日本一の生産量を誇るレンコンの煮つけ、酢の物。
 このレンコンの酢の物がうまい。徹夜して遠路来た身には酢が身体にしんしんと染みこみ、疲れを癒してくれる。煮つけも見た目の黒さから想像できない上品な味わいだ。

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 このレンコンを合いの手に食べるハクレン、アオウオがうまい。なんどもハクレンの白とアオウオの薄く黄を帯びた洗いを食べてみる。すると似通って感じられた両種の味わいに、思った以上の違いが感じられてくる。明らかにハクレンの旨さは腹身であるせいかも知れないが脂からくる甘味であり、身自体の旨味はやや少ない。それからするとアオウオの旨味は強く、そこに控えめながら脂からの甘味も感じられるのだ。中国四大家魚のなかでもアオウオが王とされるのはこの旨さ故だろう。

 ここに貴重な白いご飯がくるとともに、アメリカナマズのみそ汁。意外だったのはアメリカナマズからいいだしが出ていて、うまいみそ汁に仕上がっていることだ。もちろんアメリカナマズは皮付きであるけど臭みはまったく感じられない。やや濃いめのみそ汁と、洗い、佃煮で、ご飯はあっという間に胃袋に消えてしまう。

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 雑魚から、ごろ(ハゼ類)、エビ(テナガエビ)の佃煮に代わる。佃煮も種が代わると、味が微妙に変わるし、当然食感が変わる。
 うなたろう君の方を見ると明らかに愛知県尾張地方の佃煮との「味の比較」をしているのではないかと想像する。このような食文化と淡水生物の生態、はたまた人為的な護岸などの関わりを、この若い友人がどう捉えていくのか、これからとても楽しみである。また萩原さんはスリムであるのに思ったよりも健啖である。この方、意外や健啖磊落とお見受けした。

 この食事中にも諸岡さんから霞ヶ浦の魚や漁の変遷などをお聞きする。また霞ヶ浦周辺でその昔、作られていたという「ふくれみかん」となって、諸岡さんが持ってきたのが芳醇な柚。
 そしてシラウオの話となって、そのゆで上げて干したものを初江さんが味見させてくれる。たぶんもう残り少ない前期のものだろうが、やはりうまい。

 さて、あんなにあった洗いがほとんどなくなってしまった。この洗いのうまいのは調理した初江さんの素早さと、冷たい地下水の作り出したものだろう。

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 そろそろ食事も終わろうとするときに、ハクレンのオイル焼きが登場する。これは初江さんオリジナル料理だろう。油で香ばしく焼いたハクレンの背は、熱を通すと泥臭くなるのをネギなどを加えて上手に消し去っている。またちょいと生姜をのせて、柚をかけて食べてもいいのである。

 しかし三人共々よく食べて、諸岡さんのお話しをたっぷりお聞きした。話は尽きないのであるが、いつの間にかお昼近くとなって川岸屋を後にする。

 川岸屋から小野川を渡り、土浦の町を目差す。

霞ヶ浦市民協会
http://www.kasumigaura.com/
第3回全国タナゴサミットータナゴを通して地域の希少生物との共存を考える
http://www.kasumigaura.com/calendar/webcal.cgi?form=2&year=2007&mon=12
うなたろうの部屋
http://www.geocities.jp/morokounataro/2top


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 朝、目が覚めた途端に「しまったー」と後悔する。暑がりのボクは夏用のパジャマを着ており、非常に寒い。明らかに熱がある。でもまだまだ風邪の症状は出ていないし、発熱以外にどこにも問題はないようだ。とにかく画像を整理しながら、熱いお茶を飲む。

 6時半には八王子魚市場を目差す。クルマのヒーターがなかなかきいてこない。渡る浅川の光景もどこかしら冬を思わせるのは寒さからだろう。

 八王子魚市場、やはり土曜日なので場内は寂しい限りだ。特種の坂本君が国内産の真っ白な白子を持っていて、「いくら?」と聞くと「6800円」だという。走りとしては安い。しかしうまそうだ。三重県から大量のゴマサバが来ているのをみて、『源七』にまわる。あんちゃんが冷凍のこはだ(コノシロの若魚)を解凍している。

 八王子総合卸売センター『市場寿司 たか』に着くとすでにお年のせいか早起きの海老名の海老さんとsnowy325さん達が到着している。初対面の挨拶をして店内に入る。海老さんと、snowy325さんご一家にはお任せ握り、烏帽子岩バージョンを食べて頂くとして、ボクはなぜかカッパ巻きが食べたくなる。これは明らかに熱のため。「カッパないよ」というたかさんの答えに河村青果で買ってくる(変な客かな?)。

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『市場寿司 たか』の店内は和気あいあい

 今回は平塚定置網の「川長 三晃漁場」のスズキ、ボラ、いなだ(ブリの若魚)、スルメイカが特ネタ。
 遅れてネオテニー(ヒモマキバイ)さんとjasminさんがやってくる。そして遅れること30分ほど店内でくつろいでいるとnaohnaohさん達もおいでになる。ここでネオテニーさんがおもむろに長崎県対馬、恵東丸さんからのボラの卵巣の塩漬けの頒布会を始める。その細心であること夜中に働くこびとさんのごとし。すばらしい無駄のない頒布会であった。このときボクは初めてネオテニーさんの偉大さを知る。

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 naohnaohさん達は店内で握りを食べ、その他のメンバーは市場巡りをする。一度、『土谷食品』に集まり、『フレッシュフード福泉』から八王子綜合卸売協同組合にわたる。今日も『ユニオンフーズ』の可愛い肉屋さんががんばっている。
『マル幸』には大きなばち(メバチマグロ)、そして「せいこがに(ズワイガニのメス)」。ここで「せいこがに」を買い求める。そして『河村青果』、『恒川』。
『やまさん』に『清水保商店』。『十一屋ジャパン』には千枚漬け。当然買わなければいけませんね。
『コリアンフーズかや』に入り込み。成田山にビビンバの作り方を教わり、ナムルを買う。

 八王子総合卸売センターに戻ると『高野水産』が帰ってきている。さすがに土曜日の荷はすさまじく、見るべきものは多い。やや遅れて今度は真菌さんも登場。ここでせっせとお魚を買い込む。jasminさんたちはサンピエール(マトウダイ)、ショウサイフグ。大急ぎでショウサイフグの毒の除去をお願いして、お隣の『総市』でサンマ、スルメイカ。スルメイカがまるまるとしてうまそう。

 一度、『市場寿司 たか』に戻り、こんどは「きんのり丸さんの盤洲海苔」をわける。やはりネオテニーさんは頒布会の天才的主催者である。お見事。
 その後、八王子総合卸売センター内肉屋横町で買い物。ボクは『カワベ』でビビンバ用の牛コマ。皆さんは『大商ミート』でトントロや豚の三枚肉塊を買う。

 その後、八王子魚市場にもどり、ムッシュのところで宮城県気仙沼の生メカジキ。これが頭部に近い部分なのに一切れ280円なり。普段は一般客を相手にしていないので土曜日だけの特売である。
 残念ながら11時前なので『源七』は店仕舞いの最中。

 これにて本日の八王子土曜会は終了となった。みなさん楽しんで頂けたかな。

 私、ぼうずコンニャクは夕方から本格的に発熱。明日の沼津行きどころか夕食を作るやダウン。

東京湾きんのり丸
http://www.satoumi.com/
注/きんのり丸さん、在庫切れが多いぞ!
市場でお買い物掲示板
http://csi.or.tv/tsukiji/kb/rb.cgi
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html
市場寿司 たか
http://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/rink/gest.html


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 この「どんちっち鰈入カレー」だけど少々困ったことに販売元とか製造元が裏面から読みとれない。ボクは一般人だからこれが気に掛かる『香住屋』なんだろうか? 大きく書かれた「島根さんれい」なんだろうか? はたまた「島根商品開発委員会」なんだろうか?
 こう言うの商品を買った人への情報の伝え方がヘタクソだな。いろんな組織が組み合わさるとややこしくてかなわん。またあまりにパッケージに凝りすぎて商品名がわかりづらい。このようなパッケージはプロの目から見るとなおのことヘタクソと感じるのだ。
 たぶん買い求めた人がもう一度買うとき「カレイの入ったカレー、なんて名前だったんだろう」と迷うはず。ネットでも調べづらい。
 またこの定価は400円でいいのだろうか? 日本橋の「しまね館」では530円だったように憶えている。値段をネットで調べ直そうと思ったら「島根観光物産館」のコンテンツの作り方があまりにもヘタクソでぜんぜん探せない。これは気が短いボクだからだろうね。もっと時間をかけて調べればいいんだろうか?
 もしもボクが商品名を作るとしたら「“浜田どんちっち“『カレイカレー』」とか単純にやる。またどこかに「浜田市名物」という言葉を入れる。
 すなわち単純に商品名は「カレイカレー」だ。長年デザインに感心がある身にとっては見た目の単純さが不可欠だと思うようになってきているのだけど、間違いだろうか?
 あと主夫としては1人前400円であったとしても普段食べるには高い。例えば日本橋室町から神田駅にかけては安い飯屋が目白押しで立ち食いそばで食べるカレーは、ボクの記憶が正しければ素カレーで400円からカツがのって500円也だ。これをレトルトでしかもお昼に食べるとしたら高価にすぎるだろう? たぶん島根の地元の方にも愛好されないはず。なぜなら大手のレトルトカレーが最近では非常にうまいからだ。もしも値段を考えるとしたらパッケージにある程度の高級感と、遊びを共有させるべきだ。
 じゃあ400円でも530円でも「どんちっち鰈入カレー」が高いかというとそんなことはない。でもこのパッケージがあまりに遊びが過ぎて「お安く思える」ということだ。後々書くけど、このカレー、なかなか面白いし、味がいい。

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 と言うことで「どんちっち鰈入カレー」を食べてみる。まずはパッケージから「干かれい日本一」という浜田市のことを知るのもうれしいな。でも「カレイの干物」という感覚はあるけど「干かれい」となると今時の語感からするとどうだろう。
 とにかく期待をして熱湯にカレイのパック、レトルトを放り込む。そして説明書きがこぼれ出てきたのでそれを読む。ここに“焦げ目”を嫌がる今時のバカな人々がいるというのを知って愕然とする。“焦げ目”にはうまそうに感じて欲しいな。
 さて4分たったらご飯の上にまず「笹かれい(ヤナギムシガレイ)」をのせて、その上からルーをかけろと書いてある。この通りやって、すぐに「しまったー」、と感じた。出来上がりがただのカレーにしか見えないのだ。このカレイの干物をカレーにつけ加えるという面白い発想が半減する。これはやはりルーの上に干物だろう。

 出来上がりを、お昼ご飯として食べてみる。これがなかなかいい味だと思う。もっと辛い方が好きではあるが、辛さは万人向きであるし、またカレー自体が良くできている。そして問題の「笹かれい」の味わいも楽しめるのだ。

 さて、この「どんちっち鰈入カレー」は値段からしてもパッケージからしてもお土産ねらいだろうな? とすると充分に面白い。また味がいいので、また食べてみたいと思う向きも少なくないと感じられる。

しまねブランド推進課
http://www.pref.shimane.lg.jp/brand/
島根関連の私の師匠のひとり
ヤマトシジミさんの『おいしいってなんだろね?ブログ』
http://oisi-nandarone.seesaa.net/


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