「うまいよベビーホタテ」

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 市場の仲卸二軒がホタテの稚貝を売っている。別に申し合わせたわけでもなかろうに、「ベビーホタテ」なんて呼んでいるのだ。「そうなんだ」ホタテの稚貝は今では「ベビーホタテ」と言った方が一般的らしいなんて思った。
 まあとにかく刺身にするには小さすぎるホタテも市場には入荷してくるわけで、その大きさも様々である。今回のものはなかでも極小サイズ。500円玉サイズがごっそり。
 みると小さな貝殻に、ベビーホタテよりも重そうなチシマフジツボが張り付き、もっとよくみると少ないながらアズマニシキ、もっともっとよく見るとキヌマトイガイもくっついている。
 これこそボクのもっとも大好きなフジツボつき稚貝なのである。ホタテガイは軟体類貝であって、フジツボは甲殻類。まったく動物としてかけ離れたものが、みそ汁にすると別々の旨味成分を出して相乗効果でうまいだしとなる。

 ボクがうれしそうに買い求めていると『総市』の社長が
「そういう考え方もあるんですね」
 不思議そうな顔をしている。
「次回からはフジツボつきの稚貝は“2倍うまいよ”、と売ってみてください」

 当然、買い求めた翌朝は稚貝のみそ汁にする。
 やはりフジツボつきは2倍うまいね。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ホタテガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/itaya/hotate.html


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このページは、管理人が2007年11月28日 12:51に書いたブログ記事です。

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