関東周辺の市場はくまなく見て回りたいと思っている。千葉県の場合、千葉市、船橋市ときて今回は柏に行ってきた。
我が家から柏市までは、中央線、総武線を乗り継いで秋葉原、秋葉原からは、つくばエキスプレスに乗り替えて柏の葉キャンパスで下車する。ここから歩いても10分ほどで市場到着となる。東京都の西部の我が家からだいたい1時間半でたどり着けるというのは、高速を誇るつくばエキスプレスのなせる技だろう。この新しい鉄道は清潔で快適、また北千住あたりまでは地下鉄であるが地上に出てからの景色もきれいだ。
柏市は千葉県でも北西部にあって、人口40万人ほどの大都市である。さきほど訪れた島根県の県庁所在地松江市が20万人、我が故郷徳島県の県庁所在地徳島市の人口が26万人であるから、いかに柏市が大きいかがわかるだろう。ちなみに隣接する我孫子市、流山市と合わせると、なんと島根県の人口よりも多い。しかも、つくばエキスプレスによって柏市の北部には高層住宅が林立しつつある。これからますます人口は増えていくのではないだろうか?
これだけの巨大な人口を抱えるのだから柏の市場はさぞや大きいのだろうと思ったら、あにはからんやこぢんまりと小さい。青果、花き、水産と合わせても8万平方メートルほどに納まる。これはちょっと大きなグランドくらいではないだろうか?
3つの市場の中では青果が大きく、水産物、花きと続く。市場で頂いてきた資料を見ると、年々取扱量が減少しているのが残念でならない。これは流通(食品を中心に)が市場から離れていっている証拠。市場と離れるということは食べ物が文化的なものから、単に商材として無機質なものに変ぼうしているということだ。
だいたい近年、個人営業の飲食店ですら市場に行かないなんて、ことがあるらしい。ただでさえ、チェーン店に駆逐されているのに、その大型飲食業界と同じことをしているというのも、本当に愚かしい。これから個人営業の飲食店や食料品店、魚屋が生き残るには市場が重要なポイントになるに違いない。
さて、今回の柏市場見学は市場の管理を行っている柏市役所の安達さんに案内して頂いた。同行するのは仲良しのマジマジ君である。この方、地方の役人さんにしては勉強熱心だし、なによりも素直なところがいい。あまりにも熱心なのでぼうずコンニャクが弟子いりを許すことにあいなった。
さて、真面目なマジマジ君との柏市場巡りの始まりなのだ。
柏市公設総合地方卸売市場
http://www.city.kashiwa.lg.jp/cityhall/sosiki/B_KEIZ/KEIZ_KOU/kashiwa_ichiba/Index.htm
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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築地場内『伏徳』のクロマグロ八の身1000円パック
柏、懐かしいです!
と言っても、今年の3月まで住んでいたのですが...
ぼうずコンニャクさんのおしゃる言う通り
青果が一番大きいですね!
私の妻の実家は八百屋の経営をしておりましたので、義理父や手伝いをしていた妻から
柏の市場の話を聞いておりました。
でも、調布の武蔵野市場なんかは、比べのもにならないくらい小さいですよ!
聞く話によると、ゴーストタウンのように
なっているとか...
個人経営の方たちの市場離れが多いようです。
家のお客さんも魚のおろし方も知らない、居酒屋の店長...
うまくやれば儲かるのに、と、仕入れ担当
者が泣いてます。
やっぱり基本です!と思います!
肝心要の基本からスタートです!と私は
思います!
でないと、かまぼこは、板の上にのったまんま海に泳いでると思う若者が出てきてしまう事でしょう!
マジマジ君はお察しのとおりの性格ですので、お引き立てのほど宜しくお願いします。
彼の所属する部署は、まさに販路の開拓が使命のところですし、これまで培ってきた知見も活用できるところですので、ぼうずコンニャクさんの御指導を期待しています。
マジマジ君はいいのですけど、
トーボさん最近冷たいね。
ボクは寂しいんですけど?