島根の漁港などであがるマアジなどを和風ではなくフレンチやイタリアンに仕立て上げられないか? と考えて料理研究家のjasminさんに相談する。そしてリエット(野菜などと煮込んでペースト状にする)、コンフィ(低温の脂で火を通す)とともに上がったのがコトリアードという料理。コトリアードというのは初めて聞く料理法だ。
ブルターニュ地方の伝統的な料理であること。魚、野菜、牛乳(生クリーム)、バター、ジャガイモのペーストなどを使うこと、煮込み料理であることがわかった。
でもどんな料理なのか、もう一度、jasminさんに確かめようと思ったら連絡がとれないのだ。でも、これだけの情報があると出来上がりはなんとなく想像できる。考えたままに作ってみた。
まずはサワラの切り身に塩コショウ。よく水分を拭き取って、オリーブオイルでソテー。こんがり色が付いたら取り出す。
ここにセロリ、玉ねぎなどを乱切りにして放り込み。冷凍庫にあったスルメイカ、アサリを加えて、牛乳、ローリエ1枚を加える。牛乳が沸き立ってきたときにつぶしたジャガイモを入れ、サワラをもどす。
ここでコトコト10分ほども煮込む。スープがトロリとしてきたら塩コショウして出来上がり。
出来上がりは思ったよりもうまそうだし、なかなか見栄えもいい。
さて、味加減がわからないので、なんども味見した。煮込むほどに、濃厚に魚貝類の旨味がスープに加わってくる。
単に魚貝類と牛乳が出合っただけなのになんて濃厚な魚貝類のスープなんだろう。このスープにからめて食べるアサリやサワラ、スルメイカも柔らかく、口の中で旨味と甘味を残していく。
食べ終わった後に感じたことは毎日食べてもあきない味わいであるというもの。コトリアードは、まさにフランス版みそ汁のような料理に違いないと思う。もしもボクが作り上げたのがコトリアードなら。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、サワラへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/sawara/sawara.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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ありふれた料理なんだけど、子供には大人気 スルメのリング唐揚げ