八王子魚市場に「京都産イワガキ」というのがあって、これが舞鶴湾であがったもの。
手に取ってみるとテトラについたものではなく、岩にへばりついていたものらしい。
とても厚みがあり、貝殻の表面はきれいに掃除されている。
火曜日には同じく舞鶴湾の養殖トリガイのうまさを堪能して、今回はイワガキに挑戦となる。
軽く水洗いして、貝殻を開けてみる。すると、驚くほど厚みのある身が出てきた。
こんなとき「イワガキも旬なのだな」と夏を感じてしまう。
イワガキは貝柱を目がけて貝棒を差し込み、貝柱を切り、フタを開けて、身自体も貝殻から、これまた貝柱を切るようにはなす。
それから軽く細かな貝殻やなどを真水で洗い流す。
この舞鶴産のイワガキがうまかった。
関東では濃厚な味わいが好まれるが、舞鶴産のものは「適度に濃厚」である。
それよりもなによりも身に弾力があり、ヒモまわりの筋肉はシコっとしている。
たぶん、舞鶴湾にはよき河川が流れ込み、それでいて海がきれいなのだろう。
関東に住んで、なにがありがたいかというと、北は北海道から南は鹿児島まで、様々な産地の水産物が食べられることだろう。ただし、その土地土地の魚貝類を食べたからと言って、「その地へ行ってみたくなる」ということは希である。
今回の舞鶴産イワガキは、その希な例。京都府舞鶴市舞鶴湾に行ってみたくなった。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、イワガキへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/kaki/iwakaki.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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