2008年8月14日アーカイブ

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 アカヤガラという魚は一見、煮ても焼いても食えそうに思えない。
 身体の大方の部分が、長大なクチバシで、これを“笛のようだ”とした呼び名もあるし、そんなもんじゃねえ、“大砲のようだ”とする呼び名もある。
 ところがこの怪異でとりつく島のないような細長い魚が「食ったらうまい」のである。

 おおよそ魚を食べるとき、例えば「バターで焼くと」、もしくは「フライにすると」、もっともっと考えて「唐揚げにすれば」食べられます。
 こうなると、この魚は本当はまずいのだ。
 だからいろいろ工夫する。

 そこに「塩焼きがいちばん」というのがあると、これは心底うまい魚であるということになる。
 そしてアカヤガラの塩焼きはまことに「うまーいのだ(赤塚不二夫を偲んでバカボンのパパ風に読んで欲しいのだ)」。
 当然塩焼きがうまいのだから、干物にしたらもっとうまい。
 アカヤガラの頭部、クチバシの後部胸ビレ部分とシッポの部分を一塩して軽く酒にくぐらせる。
 これを猛暑日につき冷蔵庫で半日干してできたのが「やがらのやがら干し」である。
 一見、「つき合いづらそうでいないがら、実はいいヤツ」という人物がいるが、それを「やがらのやがら」のようだと言い換えるのも面白い。

 干物だからあとはじっくりあぶり焼くだけ。
 あぶった皮のうまさをいかに表現するべきか?
 まず言語に置き換えるのは無理だろう。
 皮自体に甘味がある。
 これは酒からくるコハク酸と相乗効果を起こしているのだろう。
 白い身をむしくって食らっても、強い旨味が押し寄せてくる。

 そう言えば昔、岩田昭人さんから尾鷲の魚屋さんが作っているというアカヤガラの干物を頂いたことがある。
 あれは、もっともっとうまかった。
 きっと塩をして尾鷲の風で干しあげたからだろう。
 早く干物の季節が来てほしいものである。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アカヤガラへ
http://www.zukan-bouz.com/fish/togeuo/akayagara.html
『一日一魚』へ
http://www.pref.mie.jp/OKENMIN/HP/ichigyo/


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 今回の四国行はあくまで帰郷。
 年老いた父のためでもあり、墓参のためでもある。
 それでも8月10日朝には徳島中央卸売市場に。

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吉野川であがった巨大スッポン

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徳島では来る日も来る日もうどん三昧。画像は典型的な「徳島うどん」。つるぎ町『剣山木綿麻温泉』にて。


 8月12日には永野廣さん、昌枝さん夫婦に会い、また高知中央卸売市場をたずねた。

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高知市浦戸湾でもっとも若いカニ漁師・永野昌枝さん。

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高知市中央市場で出くわした、よさこい踊り。市内はよさこい祭の真っ最中

 我が古里、徳島県美馬郡つるぎ町(旧貞光町)では、今は見る影もなく荒廃してしまった貞光川でオオヨシノボリに出合えた。
 魚貝類を探すことの少なかった旅ではあるが、いくつかの収穫を公開していきたいと思う。

 最後に、高知市の永野廣さん、昌枝さんにはお世話になりました。
 感謝いたします。

土佐の廣丸
http://www.zukan-bouz.com/zkan/hiromaru/index.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
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