ヤマトカマスというよりは「水がます」と言った方が市場では通りがいい。
とても安いもので、キロ当たり(卸値)500円とか700円ほどしかしない。
たぶんスーパーに並んでも3本200円くらいではないか?
コイツを見つけると、ついつい6本、7本と買うのだけど、支払いはいつも3コイン以下だ。
これを市場で開いて、ついでに振り塩。
発泡のフタにのせて、斜めに立てかけておく。
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カマスを開きにするのは背中からがボクのやり方
この時点で、りっぱな干物となっているのだけど、帰宅後、ザルにのせて、ラップしないで冷蔵庫で約半日。
いつの間にか、見事な干物となっているから不思議だよね。
さて、干物作りに最適な季節は温暖化がすすんだせいで、11月から5月いっぱい。
この時期は外で、風干しできる。
それ以外の時期は冷蔵庫を利用する。
干物製造器というのがあって、非常に大きく、高いものなのだけど、実は構造的には冷蔵庫と同じもの。
すなわち冷蔵庫は冷やす機能と、乾燥させる機能を併せ持っているのだ。
冷蔵庫で作った干物じゃ天日干しにはかなわないでしょう?
どうだろう?
例えば、一般に出回っている干物のほぼ100パーセントが機械乾燥だ。
そこに天日干しが混ざり込んで、知らないで食べたらわかるだろうか?
今回の干物だって、そんじょそこいらの市販品よりも一頭も二頭も抜け出してうまい。
旨味は魚からじわりと、魚そのものから出たものだし。
あぶった香ばしさもいいのである。
今年初の「水がますの干物」を肴に、「雨後の月」を飲む。
広島の酒なのだけど、甘くない、辛くもないけど、飲み口がいい。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヤマトカマスへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/kamasu/yamatokamasu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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2008年9月21日の改訂記