秋になってアカカマスの入荷が目立ってきている。
 不思議な魚で、産卵期が夏だとしたら、春に味がいいはずなのに、産卵後の秋から特に冬にかけてがおおいにうまい。
 うまいからだろか、値段もこの時期に高めであるように思う。
 八王子魚市場に見事なのをみつけて、値段を聞くと、キロ当たり1800円だという。
 いい値段で、明らかに高級魚だ。
 産地は愛媛県。
 軽く体表をなぞるとぬめっと脂を感じる。
 今回は、旬到来のアカカマスを、王道である塩焼きにする。
 なに、カマスの塩焼きほど簡単な料理はない。
 水洗いし、後は前後真半分に切る。
 振り塩をして、二時間ほど待つのだ。
 後は串を打ち、魚焼き器の上に耐火煉瓦を台にして、強火の遠火で焼き上げる。
 コツと言うほどでもないが、塩焼きはできるだけ焼きたてを、すばやく食うこと。
 アツツツ・ツーなんて箸を使わず、手づかみするのもいいねー。
 いいねー、いいねー、秋のカマスのうまさよ。
 どうしてこのように旨味が濃いのだ。
 まして皮下がしっとりしているのは脂がにじみ出てきている、からだねー。
 一本焼き上げると、また一本、また一本と焼き上げる。
 この真っ向勝負のうまさに酒を飲むのも忘れてしまっていた。
 秋のカマスは身体にも優しいねー。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、アカカマスへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/kamasu/akakamasu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
2008年9月21日の改訂記 後の記事 »
シマイサキの干物うまいよな


 
 
