平きんの「開き」を作る

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 市場に「平きん」がぎょうさん来ていた。
 すべて下田産。
 この下田産であることの意味合いがいまのところよくわからない。
 とれる海域もわからないし、時期なども突然たっぷり入荷してくるから余計にわからない。
 キンメダイよりも深い場所、沖合にいるために、普段余り見かけない。
 たぶんかなり遠くでとっているのだろう。

 さて「平きん(め)」というのは標準和名のナンヨウキンメのこと。
 キンメダイとの違いは、「脂」ののり具合だろう。
 どちらかというとさっぱり、上品だといえば、上品な味がする。

 さて、値段はキンメダイの半額以下。
 700グラムほどで800円弱しかしない。
 これを持ち帰って、すぐに半割にして、振り塩。

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背開きにして振り塩したら、寝かせるのがコツなのだ

 ビニールに包んで一日寝かせる。
 そして、また一日冷蔵庫で干し上げるのだ。

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二日目に出来上がる

 こうやって簡単至極に出来上がる「平きんの開き」がいつ食べてもうまい。
 我が家ではボクがおもむろに手で焼き上がったものを解体する。
 湯気がプワーンと上がるのだけど、こらがまたいい匂いだ。
 なんだろうな、この甘い匂い。
 エビ殻を焼いたような風味は平きんの赤い皮からきていそうだ。
 差し出す皿に白くてたっぷりした身を取り分け、取り分け、骨をシャブリ、皮を食らっていると半身などあっという間になくなる。
 また半身焼きながら、酒を飲むのだけど、ボクはこんなせわしない時が好きなのだ。

 最近、お好みなのが、我が家の近所で醸されている「多摩自慢」。
 安い酒だけど、切れが良くて、ついついクイクイとコップ酒がすすむ。
 平きんの皮を肴に良くできた多摩の酒というのも幸せだな。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ナンヨウキンメへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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コメント(2)

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ぼうずさん
ナンヨウキンメってキンメより浅い所で釣れますよ。
昼で250m位です。
下田方面では釣ったことはないですが洲崎の南でよく釣れます。

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メトイカさん、生息密度が濃いのはキンメダイよりも深いところらしいのです。

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このページは、管理人が2008年10月 6日 07:51に書いたブログ記事です。

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