おでんに「足赤」 クマエビの話

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 どうして「熊蝦」なのか、不思議で仕方がない。
 標準和名のつけ方を間違った典型的な例だと思う。
 この国に、大型のクルマエビの種は多く、クマエビもそのひとつ。
 クルマエビは「エビ界の覇王」のひとつで、そのお仲間だから三国志の主人公くらいの存在感がある。
 ただし、ここで問題なのが最近見かけるのが、冷凍輸入ものだらけということ。
 国産はめったにみかけない。
 これはお役人さんや政治家、土建業の方達が、浜辺や磯場を完膚無きまでに破壊したせいだし、我々の日々の暮らしのだらしなさのためである。
 ボクもクルマエビの仲間を見つけるたびに反省しきりだ。

 今回のものは八王子綜合卸売協同組合『マルコウ』のクマゴロウが産地不明のまま買ってきたクマエビだけど、一度も冷凍していない、まぎれもない国産もの。
 これをゆでて味を見たり、また天ぷらにしたり。
 そして姫のたっての願いでおでんにも放り込んだ。
 我が家の姫はおでんに入ったエビが大好きなのだ。
 いつもは冷凍エビなのだけど、今回のものは値の張る国産なのだから贅沢だ。
 おでんお鍋に放り込んで半時間ほどで食べられる。
 これが甘くて、エビの香りがあってうまいのだけど、姫はもっともっと煮込んだ方を好む。

 おでんを作って仕事に出かけ、帰り着いたら姫が怒りをあからさまに、
「どうしてエビ、一本しかないの」
 ちなみに我が家は11人家族なので、一本だって大散財なのだ。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、クマエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/kurumaebi/kumaebi.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


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このページは、管理人が2008年10月29日 11:22に書いたブログ記事です。

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