小ムツ、中ムツが市場に並んでいる。
その中ムツがなかなかいいのだ。
産地はどこなのだろう?
担当者に聞くけど、もう少ししたら電話するからといって結局わからずじまい。
でも、この荷の形は千葉県産なのではないか。
鮮度がいいだけに値段もキロ当たり1800円(卸値)で、お高い。
このムツを三本ほど買い込んで、1尾は握りに、1尾は塩焼きに、1尾は刺身にする。
さて、どの料理がいちばんうまかったのか、というと塩焼きなのだ。
塩焼きは水洗いをして、身に包丁目を入れ、振り塩。
1時間ほど置いて、魚焼き網に煉瓦を乗せて、串打ちしたムツを強火の遠火で焼き上げる。
料理にコツというほどのコツはないのだけど、食べるなら焼きたてに限る。
ムツの身はやや柔らかい。
焼いてもフカフカしている。
これをひと思いに半割にして、手づかみでほおばる。
アツツツながら、うまままま、うまいので無言になって、我ながら動物的な面つきになっていそうで恐いくらいだ。
この絹を思わせるような繊維のほぐれ感。
そこに浮き上がってくる旨味と甘味。
適度な塩味が皮目に張り付いていて、これがまたよろしいな。
あまりに勢い込んでむさぼり食うので、酒をあおる間がない。
ということで塩焼きは酒の肴としてはダメだな。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ムツへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki3/mutu/mutu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
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