テングダイを韓国風に

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 大阪鶴橋でカオリフェを食べた。
 「カオリ」はエイ、「フェ」は刺身のこと。
 要するにアカエイの刺身を鶴橋の迷路の、そのまた狭い路地にある『よあけ』で焼酎の水割りのアテとして注文したのだ。
 店にないものは店主自ら近所(鶴橋の商店街・市場)に走りって買いに行くというのが『よあけ』流で、エイを買うところから始めたのに、あっという間に出てきて、これぞまさしく素敵なタイミング! である。
 カオリフェについてきたのが辛子酢みそ。
 この辛子酢みそで食べるアカエイの刺身がうまかった。
 アカエイ自体がうまかったというよりも辛子酢みその味がよかったといった方が正確だ。
 さて、ボクはこの時点でクーラーバッグに商店街でカオリフェと辛子酢みそを買い求めていたのだ。
 帰宅して、またしてもカオリフェを食べたのだけど、辛子酢みそがたっぷり残ってしまった。
 さて、いい魚はないのだろうか? と見つけたのがテングダイ。

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テングダイも鱗はひくのではなく、包丁ですき引くのだ。

 テングダイの刺身は非常に美味。、なんだけどちょっともの足りない。
 クセのない白身にありがちなことだけど、個性に欠けるのだ。

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●クリックすると拡大

 ちゃんと刺身を用意して、テングダイのすき引きしたウロコを落とした皮をそのままに焼き切りにする。
 ここに白ネギを散らして辛子酢みそをかけてみたのだ。

 これがまさしく病みつきになる味。
 テングダイはやはり皮目を生かした方がうまい。
 皮下に脂があって甘い、そこにちゃんと旨味が感じられて、微かに焼いた香りがくる。
 そして唐辛子みその酸っぱさと辛さ。
 絶妙だね。
 この鶴橋の魚屋でもとめたものは唐辛子と、たぶん少量のコチュジャン、味噌、酢を合わせているのだろう。
 ニンニク、胡麻油は入っていない。
 考えてみるとカオリフェや白身魚にはニンニクや胡麻油は香りが強すぎる。

 酒はマッコルリといきたいところだが、立川の居酒屋『太鼓』さんにいただいた「赤霧島」。
 芋焼酎独特の臭みがほとんどなく、クイクイ飲める。
 うますぎる焼酎に、うまい肴で幸せだなー!

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、テングダイへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki3/kawabisha/tengudai.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/


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このページは、管理人が2008年12月25日 11:30に書いたブログ記事です。

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