正月料理にはもってこい、マグロのやまかけ

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 年末の市場にはあまりめぼしい鮮魚がない。
 あえていえばマグロ類がおすすめなんだけど高い。
 庶民としては不況なんだから、かしこくうまいものを食べたい、と思う。
 それなら出来るだけ安いマグロ(メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロ)を買おう!
 またお金持ちは、どうせなら晴れの日なんだから100グラム2000円以上の本鮪(クロマグロ)を買ってもらいたい。
 値段も上なら、味も上々、そして人生は最高潮、絶好調なんて、うらやましい限りだ。
 そんな輝ける黄金の日々はボクには関係なし。
 人生色々ですな。

 我が家では安いマグロの切り落とし、しかも冷凍物を買っておく。
 食べたくなったら塩水にくぐらせて解凍。
 もし万が一ドリップが出てしまったらよく水分を切っておこう。
 解凍に失敗したら、水分をできりだけ取り、いきなり生醤油と煮きり味醂の中に漬け込んでしまう。
 所謂漬けというやつである。

 後に用意するのはマグロのぶつ、もしくは漬け、ヤマトイモ(粘りの強いもの)、正月なので格好つけてウズラの卵に練りワサビ。
 料理と言うほど、やることがないのだけど、ここで大問題にぶち当たるのだ。
 「やまかけ」というのは「山芋(ヤマイモもしくはヤマトイモ、ナガイモ)をかける」という意味合いだからマグロが先で上からとろろをかけてしまうのが正しいはず。
 でも見た目がきれいじゃない。
 しかも私の好みなのだけど、一切れ一切れのマグロにクルクルととろろを回しからめて、ワサビをのせ、生醤油につける。
 だからボクの「やまかけ」は実は「やま敷き」となる。

 ヤマトイモとマグロを合わせただけの、こんな料理がほんの数年前まで嫌いだった。
 ぜんぜんおいしくない、なんて見向きもしなかったのだ。
 我が家で断然「やまかけ」が好きなのは不思議なことに子供達であって、いつもボクは作るだけの人。
 それがあるときふと食べたくなって、「一切れおくれ」と分けてもらったら、意外にうまい。
 「こんなまずいもの食えるか」と思いこんでいた日々はなんだったのだろう?
 ことほどさように人の好みなどと言うもは一定しない、理屈ではないということが、五十路になってますますわかってきた。
 蛇足だけど、ウズラの卵、ボクには無用だ。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、メバチマグロへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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コメント(3)

いやいや、ホントにおいしそうで日記で、参考になります。
私の冷凍庫には、ご飯やうどんばかり入っていますが、冷凍庫をうまく活用して、市場での収穫を日常生活にいかしていきたいです。

>蛇足だけど、ウズラの卵、ボクには無用だ。
それも来年ぐらいには好きになるかもしれませんよ(笑)。
写真の山かけはわたし的には「月山(がっさん)」がけ。
島根県には月見+山かけのそばを「月山」とよぶ出雲そばの店がありました。毛利氏に滅ぼされた尼子氏の月山戸田城にかけたものです。
今年はぼうずコンニャクさんには山中鹿之助なみの七難八苦を与えてしまいましたが、感謝・感謝です。

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きいさん、年末はお休みがとれるんですか?
大変でしょうけど、それだけ食べるものにも気をつけて欲しいですね。
ヤマトシジミさん、月山のことは今時の方はほとんどわからないでしょう?
さて、昨日コロッケメンチを食べたんですけど、好評すぎて撮影できずに終わりました。
年明け早々にブログ化は持ち越しです。

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このページは、管理人が2008年12月26日 11:40に書いたブログ記事です。

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