寒黒の焼き切り

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 下関の黄幌型さんから、今度は「寒黒」が届く。
 「黒」とはなんぞや、というと関東でいうメジナのことだ。
 メジナは磯などにいるもので、夏などはともすると磯臭く、脂ものっていないので、それほどうまいとは思えない。
 それが寒さとともに味が良くなってくるのだ。

 釣り師たちが待ち望むのも、この寒の時期の「黒釣り」。
 大型が揃うこと、また味もいいので、これをあえて「寒黒」と呼んでいる。

 黄幌型さんが釣りに通っているのが大分県佐伯市。
 この釣り場の模様は「西の浦釣センター」の画像を追って欲しいのだけど、見て感じたのは関東では夢のような釣果であることだ。
 そして、今回いただいたメジナからして、この海域の魚の味わいもまたよしなのがわかる。

 さて、いただいた「黒」はすでにワタを取り去った状態で、締め、血抜きも終えている。
 鮮度はこれ以上ないものといえよう。
 要するに関東で手に入るメジナとはものが違うということだ。

 卸し始めると腹腔、皮下に脂が見られる。
 この脂に甘みが感じられるのだ。
 皮を捨ててはもったいない。
 普通に刺身にするとともに、皮目をあぶる。
 これを切り、皿に盛り合わせると、これが焼き切りとなる。

 ワサビ醤油でもいいし、韓国酢みそ(コチュジャン、味噌、酢、胡麻油)でもいい。
 ようするに自分好みで食べて欲しいのだけど、改めてメジナのうまさを再確認できた。
「メジナってこんなにうまかったんだ」

 寒くなって海などが荒れると、メジナはまとまってとれてしまう。
 しめてさえいれば先ず間違いなく味がいい魚なので、寒には「黒(メジナ)」を食べて欲しいものだ。

 最後に黄幌型さんありがとうございました。

2009年1月25日
西の浦釣センター
http://www.saiki.tv/~kusumegi09/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、メジナへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/mejina/mejina.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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このページは、管理人が2009年1月29日 12:20に書いたブログ記事です。

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