最近、市場が寂しい。
それでも盛んに入荷してくるのがホンビノスガイだ。
安いし、見た目が立派なので、みんなが覗いていく。
種名を聞いて、「ホンビノス」というと、なぜか買っていこうとしない。
ようするに知らないから買わない典型的なもの。
だいたい国内にもともといる貝ではなく、アメリカ東岸大西洋に面した地域に生息するもの。
船のバラスト水などに幼生(プランクトン期の)が紛れ込んで東京湾に定着した。
増えているのだから、もっと知名度が上がって、人気が出ると漁師さんも喜ぶだろうに。
後の課題はどう食べるかだ。
同じようにオオミゾガイだって、知名度がない。
ホッキガイ(ウバガイ)に混ざってとれるもので、市場でも知る人は少ない。
こっちは食べてみると、明らかにうまいのだから、そのうちなんとかなるだろう。
ともに剥いて、開いて、軽く湯引き。
ウルイとともに盛り合わせて、二杯酢(酢としょうゆ)をかけ回しておく。
貝は生醤油にワサビ、ウルイはこのままで食べる。
忙しい最中の夕食なので、簡単にやる。
こんなざっかけないつまみが意外にうまい。
なんといってもオオミゾガイのうまいこと。
適度に甘く、食感もよく。
残念なのはホンビノスガイ。
旨味に欠ける。
これは韓国酢みそで食べてうまかった。
春の宵、酒は多摩自慢無加糖。
ちょっと金欠の日々なのである。
2008年3月28日
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オオミゾガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/sonotamarusudare/oomizogai.html
ホンビノスガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/honbinosu.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
http://www.zukan-bouz.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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