山口県水産研究センター内海研究部畑間さんから、珍しいものが送られてきた。
それは一見ただの乾燥した海藻に見えるけど、これこそが幻のカイガラアマノリなのだ。
カイガラアマノリは東京湾三番瀬、伊勢湾、瀬戸内海などで見つかっているが、とにかく珍しい海藻。
まさか養殖に成功するなんて思ってもいなかった。
たぶんほとんどだれも食べたことはないだろう、養殖が始まったばかりのノリ。
これをあれこれ食べてみる。
まずは普通に軽く焙って、ご飯にかける。
残念なことに香りは薄い、がうまみが強い。
生醤油で味つけして、なおノリの甘みが舌に強く感じる。
これはうまい。
ここで閃いたのが、このノリの特性は旨味にあるはずだということ。
それで薄いカツオ節だしの汁に浮かべてみる。
これがまさしく濃厚で、芳醇で、豊かな汁となったではないか?
カイガラアマノリの汁は抜群にうまい。
山口県では養殖もやっと軌道にのったようだけど、これほどの味わいなら引っ張りだこになりそうだ。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、カイガラアマノリへ
http://www.zukan-bouz.com/kaisou/kousou/usikenori/kaigaraamanori.html
●カイガラアマノリは『紅きらら』の商品名で道の駅などで売られています
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
2009年05月07日の改訂記 後の記事 »
子供が作るサクラマスの酢締め