北海道への旅 01

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 7月8日早朝、曇り空なのか、晴れているのか,うすぼんやり夜明け前の道を駅に向かう。始発中央線各駅停車で熟睡、気がついたらお茶の水だった。ここで非常に体調の悪いのを知る。疲れが沈殿して鬱陶しい。浜松町からモノレール、日本航空で新千歳へ。空路揺れもなく快適だった。それでも高所恐怖症のボクは眠れない。着陸した北海道は大雨だった。
 新千歳でいきなり人には話せないトラブルが勃発。一時間以上ロスして、札幌に向かう。座席につき、ほっと一息ついていると隣の列車に入った若い男性が座席を反対側に向けている。ひょっとしたらと思う以前に動き出したら座席は後方向きだった。どうやら北海道では座席の方向転換はセルフでやるべきであるようだ。南千歳で若いきれいな女性が隣に座って、「座席の向きを変えていいですか?」と聞かれて、ちょっと面映い思いをする。
 車窓から見る家々の造りはまさに雪国、北の国だ。見晴るかす景色も、やっぱり大きいな。広葉樹が豊かに緑色だ。
 札幌に到着するも、トラブル解消されず。延々待つ。ここで致し方なく、小樽を目差す。小樽に向かう列車のホームには既に行列ができている。
新千歳から札幌、札幌から小樽と、車内は満席に近い。札幌を後に車窓から見える景色は無機質だ。東京都なんら変わりがない。札幌が政令指定都市なんだと改めて思う。
 この無機質さが銭函、朝里、小樽築港駅からがらりと変わり、日本海は鉛色に沈んでいる。南小樽にくると、なぜか高層マンションが林立して、観覧車が日本海を背景にしてある。ホームに石原裕次郎のポスター。
 そして小樽は、やはり古い町の面影を残している。

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 小樽には十時過ぎに到着。駅を出て左手上に『三角市場』がある。この市場は北海道でももっとも早くから観光化したとされている。まさにその通りの品揃えだった。ただただ通り過ぎる。市場巡りで困るのは客に対する勧誘である。『三角市場』の勧誘は店頭の魚貝類を見て歩くには邪魔、もしくは阻害するもので観光客というのは、このような不愉快な接客が好きなのだろうか? 世の常のわからぬボクなのであった。
 ちなみに『三角市場』に並ぶもの、タラバガニ、ケガニ、活けトヤマエビ(ボタンエビ)。ウニ、塩ウニ、ホッケ干物、イクラにサケ類。これが北海道というものの平均的なイメージなのだろうなーーー。

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 平日なので観光客は少なかったものの、『三角市場』の北海道らしい市場食堂に吸い込まれる人多し。
 小樽着直後の『三角市場』にむなしさがこみ上げてくる。ただし市場のそこかしこに古きよすがが残っている。この古さびた痕跡を撮影して、ただただ通り過ぎて、北(海に向かって)に出る。

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 その目の前にまた市場あったのだ。

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このページは、管理人が2009年7月11日 23:50に書いたブログ記事です。

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