駅はなんの変哲もない。
南に向かって歩くと松原神社の前に出る。
とてもきれいな社で、掃除をしている人たちが数人。
神社の裏側から入ったようで、門を出ると、右手に野球の観客席のミニ版といったものがある。
通りかかった人に聞くと、「屋台の見物用です」とのこと
ここの秋の大祭が、俗に灘のけんか祭という。
姫路では、この旧松原村以外でも秋祭の期間中に食べるのが「このしろのすし」、よって漢字が「魚へんに祭」となったわけだ。
駅からとぼとぼと歩くのだが、暑くもなく、寒くもない。
心地よい。
ついつい鼻歌がこぼれてくる。
今回は「さらば涙と言おう」。
歌っていて、考えてみるにあの「おれは男だ!」というのはちっともいいドラマじゃなかった気がしてくる。
なのに人気があったのは、この歌の力もありそうだ。
だいたい主役の彼、今ではいかがわしさや、汚れたイメージがあり、マスコミの怖さを知る。
大きな鎖を作っている工場に行き当たる。
銀色の鎖がたぶんメッキ液からからからっと出てくる。
そして突然林になり、面白そうなので入ってみると行き止まりだった。
ほどなく“妻鹿水産加工場”の大きな建物が見えてきて、その隣が妻鹿漁港だった。
『とれとれ直売所 坊勢漁協』とある。
これは瀬戸内海に浮かぶ、家島、坊勢島(ぼうぜしま)の直売所という意味なのだろう。
直売所は水揚げ前で閑散としている。
ハモ、アイゴ、ヒゲソリダイ、マダイの小さいものなどが泳いでいる水槽。
坊勢島特産イワガキ、アサリ。
イカナゴのくぎ煮などが魅力的だ。
岡山日生とはひと味違った魅力がある。
港の先に、大きな煙突が並び、たぶん石油コンビナートだろう。
この光景は瀬戸内海の典型的なものだ。
港の水面が小さく見える。
水揚げ場には人影まばらだ。
「水揚げはまだなんですか」
「今日は島の船が別の用があって、あまり入りません。すけないんです(少ないんです)」
この用事というのが佐用町を襲った水害で流れ出したゴミを片付けているためとわかる。
奥播磨の町は電車から見ただけでも魅力的だった。
あの町並みは大丈夫なんだろうか?
沖合から一隻の小さな漁船が近づいてきた。
天気もよく、無風。
その水揚げやいかに。
魚谷商店
http://www.uotani-shouten.co.jp/
坊勢漁協協同組合
http://www.jf-net.ne.jp/hgbozegyokyo/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/index.html
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http://www.zukan-bouz.com/index.html
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