キビレで鍋といきますか

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キチヌが標準和名(図鑑などにのる)で、比較的一般的に使われる呼び名がキビレ。
語呂を考えるとキビレの方が好きだな。
母音に「い」が二つ並んではいけないと思う。
キチヌはタイの仲間だが「タイ=赤い」というイメージから外れる。
黒いタイなのだ。
このあたりもタイという言葉って難しいね。

まあ、どうでもいいか?
三重県から入会(いろんな魚が混ざって一箱となる)でキチヌがやってきた。
1キロ以上あるもので、まことに見事というしかない。
こいつを鍋物、刺身にする。

鍋にするためにまずは片身をこんがりと焼く。
準主役が豆腐なので、だしが濃厚にならぬように、アラは使わない。
こちらは明日のみそ汁にでもするとして、とにかくこんがりと焼いておく。
だしは昆布に日本酒と塩。

これでゆでたムラサキイガイ(ムールガイ)、べかな(山東菜のあまり大きく育たない品種)、春菊、豆腐。
ムラサキイガイは高野水産の頂き物。
鍋物に貝類が少しでも入ると、味がぐんとよくなる。

関東ではこの手の鍋を押し並べて湯豆腐という。
関西ではちりだろうか?
とにかくだしがあっさりして淡白である必要がある。

さて、昆布だしで温めた焼いたキチヌがうまいのである。
生臭身がなく、焼いた香ばしさが生きていて、しかも口に入れてほろっと崩れる。
ポン酢でもいいのだけど、なんといっても柑橘類と醤油をその場で合わせて食べるのがいい。

本日の酒は兵庫県姫路市の「奥播磨」。
知らなかったねー、こんなにクイクイ飲める酒だとは。

1 昆布を水に浸しておく。弱火で煮だして、昆布を出す。そこに日本酒と塩で味加減。
2 三枚に下ろしたキチヌを素焼きにする。他の具材を用意する。
3 鍋に具材を入れながら温まったら食べていく。
柑橘類に醤油、もしくはポン酢、生醤油などなんでもいい。とにかく好きな味で食べる。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、キチヌへ
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このページは、管理人が2009年9月27日 20:46に書いたブログ記事です。

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