石焼きビビンパに熱中する

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多摩丘陵は熱気に包まれている。
それでも八王子の街中よりは過ごしやすいのである。
我が家は小高い丘の上にある。
そこから三多摩の端っこにある街に下りていくのだが、まことにこの街は暑い。

熱気と脱水症状で疲れ果てて、歩く市場。
あまり買いたいものに出合わないまま、八王子総合卸売組合『マルコウ』の前に行くと、クマゴロウがミナミマグロと格闘中であった。
「最近インドが多いんだ」
「そう、これも季節を感じるよな」
かき落としが欲しかったが、クマゴロウは忙しそうだ。

残念に思っていた、その夜、近所のスーパーに閉店間近滑り込むと、ミナミマグロの刺身を特売していた。
その夜は、これでジンの野菜ジュース割りをいっぱい。
残った刺身はゴマ油とコチュジャンで和えて冷凍庫へ投げ込む。

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冷凍庫には、同様に保存した刺身がたくさんある。
マグロにケンサキイカ、マイワシにコノシロ。
これを何に使うか、というと石焼きビビンパにするのだ。
ナムルと本来は牛肉で作るものだが、魚貝類で作っても非常にうまい。
しかも暑い日が続くと、不思議なことに辛いものが食べたくなる。
夏になると、ついつい作ってしまうのが石焼きビビンパだとも言えそうだ。
なにしろ石焼きビビンパを作るのは簡単である。
市販のナムルさえ買ってくれば、後は冷凍庫からコチュジャン漬けの魚を出してくれば、材料は揃う。

最近まで八王子総合卸売組合『コリアンフーズ』のハルモニに教えてもらって、テフロンフライパンで石焼きビビンパを作っていた。
それが近所の巨大な雑貨やレンガや資材、そして酒でも飲み物でもなんでも売っている、なんというのだろうねこれ、とにかく巨大なスーパーのようなものに入ると、石鍋が山のように並んでいる。
値段は総て1200円。
いつまでもテフロンフライパンでもないだろうと、1つ買ってみる。

こいつが大正解だった。
ハルモニ流にテフロンフライパンで作るよりも遙かにうまい石焼きビビンパが、いとも簡単に作れる。
食欲の失せた熱暑の日に、この石鍋の登場回数はうなぎ登りに増えている。

さて石焼きビビンパを作るのはとても簡単と書いた。
石鍋をから焼きすること10分前後。
ゴマ油を入れて、ご飯を入れる。
ここで火を消すのだが、余熱だけでご飯は焦げる。
後は具材をのせるだけ。
食べる直前にこの野郎と言うくらいに、とにかく混ぜたらできあがり。
ピリリと辛く、ハフハフするくらいに熱い。
石焼きビビンパはうまいだけではない、どうやら夏ばても払ってくれるようだ。

材料
もやし、小松菜(青菜ならなんでもいい)、ぜんまい、などのナムル。
ナムルは市販のもので十分。
作るなら、材料をゆでて、水に取らないでおか上げにし、余分な水分を絞り、ゴマ油と塩で味つけする。
小松菜などアクのある野菜は水に落としてもいい。
大根、キュウリなどは塩で殺し、ゴマ油をまぶす。
魚貝類はなんでもいい。細切りにし。ゴマ油とコチュジャンでまぶしておく。好みでニンニクなどを加えてもいい。
卵1個(好みで)
作り方
1 石鍋を10分前後から焼き。

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2 ゴマ油をたっぷり鍋肌から、ご飯を入れる。
3 ご飯に上にナムル、魚貝類をのせて出来上がり。
食べるときにこれでもか、と混ぜる。

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このページは、管理人が2010年7月25日 07:11に書いたブログ記事です。

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