じり貧なのに忙しい。
これぞ貧乏暇なしってことかも知れない。
休日がどんどん埋まっていく。
けだしせわしないね。
昔、顔相を見るという人がボクの顔は年を取るほど忙しくなるが、お金は貯まらないと言った。
まさに当たっているので恐い。
さて、慌ただしい日々の朝に食べたいのが汁物なのである。
最近、汁物は料理の頂点、いちばん上にあって、いちばん偉いと思い始めていて、「汁物の上に料理なし」なんて初対面の方にもついつい語ってしまう今日この頃なのだ。
ある朝のこと、冷蔵庫にはコショウダイの腹身があって、「そうだみそ汁に入れるべし」なんて考える。
野菜の在庫を調べると白菜、ネギ、そしてなぜか香菜(コリアンダー)。
この香菜にひっかかる。
ご近所のスーパーなどをのぞくと、なぜか、いつも、コイツがある。
意外に高いけど、意外に冷蔵庫で長持ちして、何気ない料理に活躍する。
ためについつい買ってしまう。
さて、今朝の汁ものの準主役は香菜に決まり。
準と来ると、もうひとつ欲しい。
それは辛みだろう。
最近睡眠がうまくとれず、朝はどうにもしゃきっとしない。
ごそごそ調味料入れをのぞくとラー油が何種類も出てくる。
蓋だけ開けて味見だけというのが多く、えいやとその一つを手に取ると香港辣油というものだった。
後は簡単、カツオ節の代わりに中華スープを使って、スープをシャカシャカとほんの数分で作る。
朝ご飯は素早くやらねばならぬ。
ご飯のおかずは義姉が作っている「おたふくしょいのみ」だけなのだから、野菜はたーっぷり。
そこにリンゴがひとつ。
そういえば、今年はリンゴの品種が秋が深まるごとに替わるのが楽しくて、ついつい替わるたびに買っている。
本日買い求めたのが、岩手産「さんさりんご」という品種。
なかなかいける味なのだ。
あっという間に出来上がったスープが、非常に充実したものとなっている。
白菜がほどよく甘く、まるでコントラバスのような役割をしている。
コショウダイがこれほど汁ものにしてうまいというのも大発見
基本的には優しくて味わい豊かなスープ。
うまいのだけど、これだけではいかにも平凡。
激辛、しかもほどよい旨みが感じられる香港辣油がいい味を出している。
流行り物にもうまいものあり、なのである。
そしてどう考えてもカメムシ君の香りの香菜。
ああ、こんな味わいの人生って大変だろうな、なんて思う。
材料(2人分)
ショウガ一切れ、にんにく半分、水400㏄、コショウダイ腹身、白菜たっぷり、ネギ1本、中華スープ適宜、香港辣油スプーン一杯、香菜適宜
三杯酢材料
作り方
1 小鍋にサラダ油を入れ、ショウガ、にんにくを入れて香りを出す。
2 水とコショウダイを加えて沸騰してきたらアクをすくい取る。
3 中華スープと野菜を加えて柔らかくなるまで煮る。
4 器にスープを入れ、上から辣油、香菜をのせて出来上がり。
本家 阿波おんな
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、コショウダイへ
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