沖縄記 08 牧志公設市場で出合ったおさかな

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出入り口の脇にヤコウガイの貝殻を売っている。
いったい、これをどうするのだろう? 不思議。
そして第一歩。
透明なケースにヒメ、ハチジョウアカムツ、ハマダイで、ちょっとがっかり。
でのその奥にあった水槽にいたものにビックリ。
熱帯性イセエビ類のシマイセエビ、ニシキエビにゴシキエビ。

味はともかく、3種揃い踏みに興奮していたら、そこにすーっと横切るものがある。
なんとこれがウチワエビモドキなのだ!
図鑑には体長20センチ前後になる、なんてあるのに泳いでいるのは30センチ以上ありそう。

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ついつい財布に手が伸びそうになるのを我慢。
とにかくぐるりと一回り。
必要なもの、不必要なものを整理する。
沖縄を代表する食用魚であるゴマアイゴ、ヒトヅラハリセンボン、トガリエビス、ナンヨウブダイ、コクハンアラにスジアラ、カンモンハタ、ハマダイ、バラハタ。
当然県魚であるタカサゴにクマササハナムロ、ウメイロモドキなどグルクン類が並んでいる。
珍しいところではたぶんアカマチ漁の副産物だろうミナミヒシダイがある。
いきなり今回の目標であったシロクラベラが、無造作に置かれているのも驚きである。

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「お客さん、ご飯食べた?」
どの魚屋からも同じ言葉が飛んでくる。
ようするに魚を買えば2階の食堂で料理してくれるということ。
ただ、気になるのは魚の値段である。
なんともおおざっぱというか、定価というかキロ単価なんて、ないに等しい。
一尾、千円、二千円。
ちょっと高いのは三千円。
端数はあっても五百円というのがすごい。
アカマチ(ハマダイ)などは小振りのものでも三千円以上になる。

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一回りして、どうしても目がいくのがウチワエビモドキである。
与那嶺鮮魚店の水槽にシマイシガニ、セミエビ、アミメノコギリガザミがいて、その間にノコノコ歩いているのが小振りで安そう。
値段は、というと二千五百円だとのこと、高いんだか安いんだかわからない。
でも喉から手が出るほど欲しい。
結局、初日だというので買ってしまい、しめて冷凍保存してもらうことにした。

makisi555.jpg

市場を歩きながら、あまりに怪しい値段と、実ははっきり確認できなかったものの輸入もののイセエビを見かけた気がすることが、歯にものが刺さったままで取れない、そんな気持ちになる。
しかもヤコウガイの貝殻って、売れるんだろうか?
怪しい、怪しい、怪しいけど、実に面白い市場なのである。
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このページは、管理人が2011年2月15日 14:42に書いたブログ記事です。

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