8月の小田原魚市場 03

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相模湾は関東の前海である。
江戸の街に江戸湾で江戸前だとしたら、それに準じるのが相模湾だというとわかりやすそう。
水深が深く、東西を三浦半島、伊豆半島に囲まれ、流れ込む河川も多い。
季節季節に複雑な魚貝類をはぐくんで豊かな海だ。
しかも東京都心に近い。

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大田市場に正午に到着した小田原からのトラック。
 
ここで揚がった魚貝類は、その日の内に東京都大田市場に届く。
通常東京都の中央市場というのは、前日に水揚げされたものが入荷してくる。
水揚げ浜が遠い市場なのだ。
その例外が大田市場で、それを可能としているのが、小田原魚市場の存在。

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場内にある『丸集』さんなどが、さっそく荷を確認する。いいものがいっぱいで困る瞬間だ。
 
大田市場に行けば、それまで不可能だった魚貝類が生で食べられる。
定置網のゴマサバ、マサバ、ウルメイワシなど、
安いのだけど、食べるとすこぶるつきにうまい魚がわんさか入荷している。
夏のウルメイワシの味の良さを知ったのが、今年の大収穫のひとつなのだが、
この小田原→大田市場がなければわからないでいたはずだ。
 
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1尾1キロの巨大なゴマサバはていねいに、活け締めされている。

しかも大田市場には昼便がある。
朝便よりももっと新鮮で、もっと珍しい魚が来るので、
ボクなどこの大田市場の昼便は見逃せなくなる。
さて、大田市場の小田原朝便、昼便を買うなら、
場内にある『丸集』さんなど、いい店がいっぱいだ。
また八王子だと、ボクの知る辺ながら八王子総合卸売センター
『高野水産』がある。
 
ボクの個人的な考え方だが、不況期は停滞期でもある。
目新しいものが、なかなか見つからない。
だから停滞期なのだ、という悪いサイクルが出来てしまう。
このような時期だからこそ大田市場にはビジネスチャンスが転がっている、
そのように思うのだが、いかがだろう?

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このページは、管理人が2011年9月 4日 22:25に書いたブログ記事です。

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