沖縄に旅をして魚料理に関する考え方ががらりと変わった。
日本人の常なのか、刺身第一に思ってしまっていたのが、
その上に汁が浮き上がってきたのだ。
沖縄で魚汁(みそ汁)をお願いする。
普通、主菜、ご飯にくっついているのが汁のはずが、
沖縄では実は汁こそが主菜なのである。
ようするにとんかつ定食のとんかつ、であり、
ニラレバ炒め定食のニラとレバーの炒め物にあたる。
さて秋もたけなわとなり、サンマがうまい。
塩焼きに刺身に、酒のあてのなめろうを作って、
締めのご飯の友にみそ汁を作る。
仕事のある日の夕方、スーパーで
30パーセント引きのサンマの刺身などを見つけたら、
即買いしてつましいケの夕食の主菜に作るのもみそ汁だ。
作り方は書くまでもない。
お刺身なら鍋に水と一緒に放り込み、
煮立ってきたらアクをすくう。
そこに私的おすすめがタマネギで真横の方向に
5ミリ幅ほどに切り、煮えたら、
みそを溶き入れて出来上がりなのだ。
汁というのは、料理の脇に勝手についてくるもの、
という関東での位置づけは
大間違いのコンコンチキなわけで、主役と言うよりも
酒の肴としても、ご飯のおかずとしても王様なのだ。
というのが一口するるだけでわかるはず。
切り身のトロリンコとして舌触りと、
タマネギの甘さ。
これをご飯にかけてもうまいんだよな。
好みの問題だが、薬味は山椒に限る、などと思っております。
お後がよろしいようでテンテンマル(......。)
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