![hasiya0001.jpg](http://osakana.zukan-bouz.com/datafile/hasiya0001.jpg)
さて、津市で有名なのが「うなぎ」。
日比野君曰く、「市内のうなぎ屋の多さは半端ではない」、
「津といえばうなぎ」であるともいう。
ネットで見つけた「津ぅのうなぎプロジェクト」を
じっくり見て迷った末に老舗の「はし家」に決めた。
正午前、ナビまかせで店のある大門町に向かう。
大門町は旧伊勢街道そばにあり津市の中心街にあたる。
ナビでたどり着くと意外に新しく、大きな店だ。
設計士の意図が読めないが、
なんとなく軽い(歴史を感じさせない)造りで安っぽい。
外観にはセンスのかけらも感じられない。
こんな造りの店が老舗だとは、
旅人には絶対にわからないだろう。
![hasiya0002.jpg](http://osakana.zukan-bouz.com/datafile/hasiya0002.jpg)
店に入ると1階がテーブル席、
2階に座敷があるというので、階段を上がる。
座敷もテーブル席も6割方埋まっていて、活気がある。
座卓に座るやいなや、お茶がでて一息。
品書きの、もっともスタンダードな
「うなぎ丼」の中(1680円)をお願いする。
店員さんの対応はよく、親切。
こんなところに老舗ならではのよさを感じる。
![hasiya0003.jpg](http://osakana.zukan-bouz.com/datafile/hasiya0003.jpg)
待つこと、ほんの10分足らずで「うなぎ丼」がやってきた。
磁器の丼にたっぷりのご飯、
焦げて黒い部分の多い大振りの蒲焼きが3きれのっている。
日本中で「うなぎの蒲焼き」を食べているが、
ここまで焼きの強いのは見ていない。
かねがね三重県の蒲焼きの
焼きの強いことは聞いていたが、
実見するに想像以上である。
お茶を注ぎに来た女性に聞くと、
蒸さない地焼きであり、
これ以上強く焼いた「よく焼き」というのもあるという。
当然、「よく焼き」をお土産にする。
見た目は濃厚な味わいを想像させるが
かけだれがあっさりしていて、思ったよりも淡泊な味。
しかも焦げ目がつくほど焼いてあるのに
中はジューシーである。
この味なら、ちょっと贅沢だが、
昼時に足が向かう地元人の気持ちもわかる。
座敷はまことに居心地がいい。
ただ自宅に深刻な問題を抱えているので、
のんびりしている暇がない。
焼き上がった「よく焼き」を持ち、店を後にする。
![hasiya0004.jpg](http://osakana.zukan-bouz.com/datafile/hasiya0004.jpg)
帰宅後、撮影した「よく焼き」。
これは焦げ目というより
火事の焼けあとから拾ってきたような
そんな代物。
ただもんじゃない!
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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ほんの少しだけ津を無駄歩き