駅からタクシーでJAかみつが今市農産物直売所へ。
直売所までは歩けなくはないが時間が惜しい。
途中通りかかった交差点の歩道橋に屋根がある。
なぜだろう?
住宅地の道路を行くとほどなく到着。
駐車場を降りると、雨風がやっと防げる程度の簡素な建物が
農協の前の駐車場の一角にあった。
東京からわざわざ来る、そんな場所ではなく、
ご近所さんが日々の野菜などを購うための施設であるようだ。
カメラバックをさげたボクはいささか場違いである。
店内は向かって左にレジ、
右手奥に総菜やそば粉などが並び、
外側に野菜がある。
ざっと見て地物が多く、
大手メーカーの加工品や菓子類がないのがいい。
まずは総菜の冷蔵ケースをのぞく。
これがおもしろい。
今回の目的である「しもつかれ」をはじめ
手打ちそば、酢の物、みそ、漬物、
塩漬けの山菜類など多彩で
ケース内はぎゅうぎゅう詰め状態。
塩漬けのウド、つわぶき(栽培用に品種改良していないフキ)、
山椒などを買い、当然「しもつかれ」に
麦まんじゅう、おこわ、赤飯、煮しめを買い込む。
野菜はさすがに少なく、珍しいものは少ない。
唯一目にとまったのが曲がった白ねぎ。
直売所の方にきくとまっすぐよりもうまい、のだという。
考えてみると昔、これとそっくりなねぎを宮城県で見た、
そんな記憶がよみがえってくる。
この曲がった白ねぎは栃木県から宮城県にかけてある、のだろうか?
実はこの時点で「しもつかれ」を買うという目的は遂げている。
後はどうでもいいのだが、県が運営しているという
『日光市 日光ブランド情報発信センター』までタクシーで向かう。
これが思ったよりも遠く、その上、敷地が広くて店内までが遠い。
あえて言うが施設の配置などを考えたヤカラは愚か者である。
世間を知らず、人間的なもろもろのことをわかっていない。
大阪流に言うとアホだ。
タクシー料金の割に総菜以外に見るべき物がなくがっかり。
行政がからむと必ずダメなものしかできない。
そんな典型的な例かも。
ここで「しもつかれ」について。
栃木県全域、群馬県や茨城県の一部でも作られているもの。
材料は大根、にんじん、大豆に塩鮭の頭と酒粕で作る。
新年の初午の日に稲荷神社に奉納するもので、
当然、初午の日の前後に食べるものでもある。
似たような料理は会津地方や宮城県にもあり、
味わいに共通するところがある。
宮城県ではメヌケ(オオサガ)を使い「あざら」、
会津地方では栃木県同様サケを使い「酒粕煮」という。
そしてボクのバッグのなかには
すでに2パックの「しもつかれ」がある。
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