そしてまた街歩きを再開。
懐かしい雰囲気の雑貨店を見つけて入ってみる。
店内には調理道具、農具、紐類、文房具なども置かれている。
「唐津屋」の息子だったので、店内の雰囲気が懐かしい。
奥から店番の女性が出てきた。
「少し見せてください」と断り、
念のために「半紙売ってますよね」と聞く。
「売ってますよ」と答えが返ってくる。
古くからの雑貨商で商うもので
半紙(だけだはないが)は重要な商材だったのである。
店番の女性は、この屋の嫁にあたるらしい。
栃木と言えば「麻の紐」と「鬼下ろし」なので記念に買う。
店を出ると人出は前にも増して多い。
賑やかである。
人混みを縫うように、もう一つの酒蔵、
『渡邉佐平商店』に向かう。
酒蔵の入り口でなにやらイベントを行っている。
もう一度、人をかき分けると、
なんとも見事な日本家屋が見えてきた。
がらりとガラス戸を開けて、いろいろ試飲だせていただく。
非常にボク好みだったので一升瓶5本購入。
ちなみに日本酒飲みが地方に行き、
好みの日本酒があったら迷わず買うことだ。
送料は驚くほど安く、ご近所で買えない日本酒が買える。
そしてスーパー『かましん』の食品売場をのぞく。
探すまでもなく、ちゃんと「しもつかれセット」がある。
「さがんぼ」も「もろ」もある。
じっくり見ようと思ったのだが、
昨日来の睡眠不足のために体がついていかない。
結局、「さがんぼ」も「もろ」も買わず、
地調味料も買わずに出てしまう。
できるだけ、路地を見つけて余分に歩く。
今市の街で目立つのは
呉服店(着物、和装品を売る)が多いことではないか?
日光東照宮の手前の、市の立つ場所が「今市」。
そういえば奈良県吉野の手前は「下市」。
聖域(少々変な表現に思える)の近くに
「市」のつく町があるのも意味があるのだろう。
こんなことを考えながら人混みを脱して、
JRに向かうか、東武鉄道に行くか迷い。
消極的に東武鉄道にする。
駅員さんに聞くと、この日の特急はすべて満席。
快速に乗るべく改札を出る。
ホームにはちゃんと駅弁を売る老人がいる。
座席を確保して、〈駅弁売りから駅弁を買う〉ためだけに
食べたくもない駅弁を買う。
駅弁売りから駅弁を買うのは何度目だろう?
初めてではないと思うが、ほとんど思い出せない。
鹿沼駅近くになって、「日光まるごと 味の弁当」を開ける。
これがほどよく日光らしくて、ほどほどにうまい!
快速列車はほぼ各駅停車に近く、
やっと、東武動物公園、北千住を過ぎ、押上手前での
「半蔵門線直通」のアナウンスに大急ぎでホームに下りる。
どうやら我が家から日光に行くには
新宿線神保町駅から半蔵門線乗り換えて押上駅に、
ここで東武鉄道に乗り換えるのが正解であったようだ。
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