2013年7月9日
小さな無人の駅舎を出ると坂道があり、「かねよ」までは二分とかからない。
入り口とも思えぬ入り口を入ると恰幅のいいお姉さんがいて、
「レストランでいいですか?」と聞くので
「レストラン以外ってなんですか」と聞くと、
「個室です」というので、ここは常識的にレストランにする。
レストランとはいうが、それは孤立した建物であり、
なかは座敷に椅子、テーブルという不思議な空間であった。
そのテーブルに無粋なイラスト入りのカバーがある。
まことに趣味が悪いとしかいいようがない。
目的は、この店発祥の「きんし丼」なのだが、
あまりにも、のどが乾いていたので瓶ビールに、コイの刺身。
「洗い」ではなく「やや厚めの刺身」とビールがうまかった。
コイにはまったく臭みがなく、十分な旨味があって、いうことなし。
運んで来てくれた女性も自慢げであった。
問題は「きんし丼」。
ようするにうなぎの蒲焼きと出し巻き玉子がのった丼だが、
どうにも相性が悪いというか、一体感がない。
料理の合計3850円なり。
大谷駅にもどり京都を目指す。
途中、山科をすぎる。
ここで生まれた有名人が黒住耐二、中川克樹両博士なのである。
大谷駅から京都市役所まではあっという間だった。
これほどに滋賀と京都は近いのである。
新しいので、最近お気に入りの五条大宮の
東横インにチェックインしたのが6時。
疲れがどっとわき上がってきて思わず横になりたくなる。
軽く汗を流してホテルの前でタクシーを拾う。
ワンメーターでたどり着いたのが三条商店街。
ボクは商店街が大大好きなのだが、
7時近くで多くの店がほとんど閉店状態。
なんとなく街歩きして、夕食は商店街の割烹料理店。
「クジラのカツ」と「ハモの焼き霜」、
「マナガツオのたたき」(まだまだ魚貝類を探す旅の続きなのだ)
をお願いして、まずは生ビール。
後に酒に変えたが、料理も店の雰囲気も普通の店であった。
支払いは6700円なり。
ホテルの部屋に戻ると9時半。
部屋で草津の「うばがもち」と同店の三角形の「いなりずし」を撮影。
12時までメモの整理をしてダウン。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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