7月10日水
明石の地魚を出す店の戸をくぐると、
山下正晶さんが出迎えてくれた。
ご主人に「すし図鑑」をさしあげて、旧交を温める。
一度しか来ていないのに、懐かしく感じるのはどうしてだろう。
ここで明石の方達と水産や食を話題にして酒を酌み交わす。
この店に来て、また思い知らされたことは、
魚貝類に主役はいない、という事実なのである。
明石と言えば「明石鯛」、「明石だこ」が有名。
このふたつは国内で揚がる魚貝類のなかでも別格である。
主役のなかの主役、看板を背負う、立役者だ。
ところが明石の本当のすごいところは、
この看板役者以上の役者が無数にいることなのである。
例えば今回に限るとトラハゼ(クラカケトラギス)が、
あっさりたいたメイタガレイが、ゴマサバが、
小エビが、アカニシが、スズキが
"めちゃくちゃでござりまするがな"、と
叫びたくなるほど美味であった。
例えば、ボクが初めて明石に来たとして、知らない店に入り、
こんなゴマサバが出てきたらどう思うか?
「もう一度明石に来よう」と思わないわけがない。
明石のうまい魚貝類を数えると切りがない。
明石の旅の旅情をそそるものは明石の魚貝類だ。
(後日うまい野菜、酒があることを知る)
この魚貝類をもっと内外に喧伝すれば、
日本屈指の観光地にもなりそうである。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
尼崎で無駄歩き 05 後の記事 »
明石でいろいろ