兵庫県姫路市家島群島坊勢島で教わった郷土料理を再現してみた。
坊勢島で「干がれ」というのはタマガンゾウビラメの素干しのこと。広島県尾道、岡山県ではデベラなどという。一般には木槌などでたたいて軟らかくし、あぶって食べるものだが、島では様々な料理に利用されている。
なかでも飯に漬け込んだ「干がれ」をご飯に挟み、またのせたのが「がんぞがれい飯」。古くは柳行李の弁当入れに入れ漁に出たという。
「干がれ」はあぶって香ばしく、濃厚なうま味がある。これに「富士大醤油」で作った甘辛いタレをしみこませて、ご飯に合わせたのだからまずいわけがない。
「干がれ」ででしか生み出せない味わいで、まことにこれなら一升飯もじさずといううまさ。しかも低カロリーではないかな、などと思う。
作り方
1 まずはタレを作る。みりん、酒、水を鍋に入れてアルコールを飛ばし、富士大醤油を加えて少し煮つめる。
2 干がれはあぶって食べやすい大きさにちぎる。
3 2をタレに漬け込む。
4 一昼夜漬け込んだら、柳行李にご飯を半分つめ、漬け込んだ干がれを乗せ、またご飯を盛り、一番上に干がれを乗せる。
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