7月11日
兵庫県漁業協同組合連合会・澤井さんが迎えに来てくれて、
県の山下さんと姫路まで移動。
姫路市妻鹿漁港にある坊勢漁協直売所を見る。
ここは4年ぶりではないだろうか?
坊勢島名産の「坊勢さば」が円形の水槽で泳いでいる。
活けのバリ(アイゴ)、オコゼ(オニオコゼ)、ワタリガニ(ガザミ)、
メバル、ガシラ(カサゴ)などを見ていると、今すぐに刺身で食べたくなる。
直売所の魅力的なオネエサンが、ムラサキウニをむいている。
実は瀬戸内海ではバフンウニ、ムラサキウニがとれる。
が、どちらも今や幻の味なのである。
これなどここに来なくては食べられない味。
坊勢の水産物は実に魅力的で、食いしん坊のボクには
「見ているだけ」なのが耐えられないんだよなーー。
バリの水槽の前でいると直売所の方が、
は夏の大型魚は安く、10月から11月にとれる
小型が好まれているとのこと。
大型のバリは煮つけにするそうだが、うまいだろうな。
この日採取した魚名。
シマイサキ=イサキ
このあたりではイサキがほとんどとれないため。
セトダイ=ビングシ
テンジクダイ=シロジャコ、(イシモチ、ネブト、メブト)
山下さん曰く、淡路島ではカマジャコ。
ガシラ(カサゴ)は冬から春にかけてまずく、秋に味がいい。
最近、坊勢の底引きでミヤコボラがとれているという。
オキニシ科ミヤコボラは細かい砂地を好む巻き貝。
底曳き網で揚がるエビ(特にアカエビ属)やミヤコボラから
瀬戸内海の海底の変化がわかる気がする今日この頃だけど、
気のせいだろうか。
兵庫県の水産加工場に移り、
澤井さんが兵庫県の加工品を数点見せてくれる。
蒸しただけのマガキが非常にうまい。
同煮つけ、同カルパッチョ、マダコの柔らか煮、げたの煮つけがうまい。
ならんだ総菜加工品はどれも味がいいのだが、
ひとつひとつを見る限りは弱い。
これは1品目をたっぷりパッケージングしないで、
例えば『フジッコ』がやっているような少量パックにして、
兵庫県の海産物を多彩に楽しめるようにすると魅力的だと思う。
今回の特に魅力を感じたのが
カキをまるごとすりつぶした「オイスターソース」。
実は中華調味料のオイスターソースとは、
似ても似つかないもので、蒸してペースト状にしたもの。
ネーミングに問題ありだが、これが実に、実に銘品である。
「蒸しただけのカキ」と同様に
あまり素材に手を加えていないのがいい。
フレンチのパテ、ディップ、またキッシュなどに
加えると威力を発揮しそうだし、
和の和え物、椀種のまんじゅう(お菓子ではない)のあんにも使えそう。
16時10分姫路港から高速船(ラピート桂)で坊勢島へ。
家島群島が見えて来て、石切り場の異様に驚かされる。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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