大槌町『宝来館』の朝ご飯

0

hourattaaa2222.jpg


被災地に行ってきた。岩手県の被災地、すなわち三陸はボクが魚貝類を調べ始めた頃に訪れた地で、遅すぎる三陸行である。

そこで思うことは多々あり、実はあまりにも混沌とした復興状況、そこに集まる「石」の多さに唖然として、実は帰宅後高熱を発してしまった。

そこでいいことから始めたい。

 

東北自動車道から北上山地を抜けると釜石市に出る。

そこから40分ほどで大槌町大槌漁港に着いた。

この行程総てを運転したのがマクブであり、

ボクはのほほんと難の苦労もなく、

被災地に舞い降りたといったところ。

 

まだ真っ暗な5時前の港では定置網の水揚げが始まっていた。

ここでたくさんの方とお会いする。

その一人が大槌町鵜住居の『宝来館』の女将さんである。

気さくに朝ご飯用意できますよ、というので遠慮なく鵜住居に行く。

街というよりも荒れ地を行き交うトラックに脅かされながら、到着。

思った以上に立派な旅館で、

この旅館の二階まで津波が押し寄せたことが

入った限りではわからない。

旅館の前は白砂青松である。

 

houraiokami000.jpg


hourai00000.jpg


食堂に招かれて出てきた朝食が見事であった。

ほとんどが地元のもので、マクブは「おいしいですね」を連発。

ご飯が止まらなくなるおいしさだった。

特にボクを魅了したのが「ひっつみ」。

ようするに練った小麦粉を手で摘まんでいれた、

すいとんに似た郷土料理だ。


hourai66666.jpg


マクブ曰く「目玉焼きはいらない」だけが問題点。

あえて卵料理を出したいなら、

地元流のしょうゆを使った卵焼きにするといいと思った。

 

さて、この朝食に関して

あれこれのたまう不思議な集団に出会う。

ボクが思うに、この朝食にアドバイスは不要だな。

というよりもアドバイザー自体が無用だろう。

それよりもむしろ旅館までのアプローチが大問題だ。

早くこの混沌としてまとまりのない復興・工事が終了することをいのる。


houraikan001245.jpg

 

『宝来館』


このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/3128

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、管理人が2013年12月15日 11:35に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「本日夜岩手に」です。

次のブログ記事は「大槌町『越田鮮魚店』の干もの」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。