2月の我が家は珍魚ラッシュに湧いている。
と言うことで珍魚レビューを始める。
初っぱなはアマシイラ。
三重県尾鷲市の岩崎魚店からきたもの。
年間国内でどれくらい揚がっているのかはまったく不明。
完全な個体は「博物館が探している」程度の珍魚度。
まあ運が良けりゃ一生の内に数回食べられる、そんな魚である。
「しいら」とあるがニザダイ亜目で
スズキ亜目シイラ科のシイラとは縁もゆかりもない。
見た目はむしろイルカとマグロを足したような、
というとまた違っているような。
外洋性で全長2mを超え、重さ100㎏にもなる。
鱗も皮も身も柔らかく、身は水っぽいキハダマグロのよう。
田中茂穂は別名「カジキモドキ」としているが、これは味からきたものだろう。
確かに切り身の色合いがメカジキに似ている。
意外なことに味はかなりいい。
確かに水分が多いのだがイヤミのない味で適度に甘味がある。
煮る、焼くと身が締まる。
刺身は刺身たまりなどが、関東風の生じょうゆよりも合う。
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沖縄特産魚オオクチハマダイの味