愛知県名古屋市で端午の節句に食べるものに「黄飯」というのがある。ようするに梔子(クチナシ)で染めた強飯(おこわ)で、黒豆が散らしてある。一説には梔子には魔除けの霊力がありとのことで端午の節句に作られるようになったとも。同じように黄色く染めない「白飯」というものもある。
ほどよい塩加減で、薄く黄に染めた梔子(クチナシ)の匂いや味は感じられないものの、白よりもより味わい深い気がする。
津乃国屋は名古屋市の懐かしいたたずまいの商店街の入り口にある。ご主人の笑顔がなんとも失礼ながら可愛らしいのもいい。
同店の名物はウイットに富んだ名古屋弁の接尾語「なも」を二つ重ねた「なもなも最中」。
ふらりと旅に出て、端午の節句にだけ売り出される「黄飯」に出合えたのは実に幸運。いい旅であった。
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