8月20日のこと

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 夏ばてかも知れない。頭がぼんやりして動いてくれない。明るい室内の時計は6時になっている、そしてそのままぼんやりしているともう6時半なのだ。高校時代だったらこんなことはなかった。なんだか早く起きたときには身体がズンズンして、そこには近所のあの娘の姿。とてもジーパン(決してジーンズではない)が似合っていたのだ。このジーパンの太股のところに頬をすりすり。「ああ! なんという快楽、なんだか暖かいのはどうしてかな? ……」なんてそんな目の前が白く薄ぼんやりした、「ああ」なんて、もうないな。とか思っているともう6時50分である。
 大急ぎで枯れ果てた身体をパソコンの前に投げ出した。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑の候補を考えようとして太郎が起きてきて断念。取るものもとりあえず、市場へ。
 クルマのなかで子供達が大げんか。これが我が現実なのだ。子供達は一向にお父様の言うことを聞かない。
 八王子魚市場、鈴木さんのところに「横須賀東部漁協」と書かれた発砲。なかには見事なミルクイ。これがキロ/2900円。1個あたり1200円以上かな。しかしこれぞ江戸前である。
 源七はまだトラックを洗っているところ。八王子綜合卸売センターに向かう。高野水産は当然帰ってきていない。
 八王子総合卸売協同組合は「激安市」の客でいっぱい。この一般客がまことに歩き方がうざったくて、しかも歩きながら蘊蓄を垂れ流しといういい年こいたオヤジのおまけ付き。このオヤジの魚貝類の蘊蓄(うんちく)を漏れ聞くにまことにお粗末なもの。まさか情報源は大バカなテレビではあるまいな!
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 子供達と光陽で朝食。いつものモツ煮込み定食がうまい。三恵包装で缶コーヒーやお菓子、八王子綜合卸売センター、ケン水産でスルメイカ、藤原商店でお菓子を買って帰ってくる。
 帰宅は8時過ぎ。永六輔の「土曜ワイド」の放送開始に間に合う。永六輔の声を聞くと、なんだかそれだけで元気が出てくる。子供の頃からの憧れていた人の声がラジオで聴けるありがたさを痛感する。
 午前中は定番のページ作成。寿司図鑑が魚ばかりになっていて、これでは見てくれている人がつまらないだろうと心配になる。
 お座なりな昼食をとり、午後からは甲殻類ホンヤドカ科のデータ整理とサイトとの照合。これは息苦しくなるような作業。午後長けてから仕事。これも面倒なことが多く前途多難。
 お尻が痛くなって、少々休憩、テレビをつけると石毛直道が出ていてアジア各地での麺紀行(歴史も語る)。こんな番組を見ているとさすがにNHKだと感心するのだ。ちなみに個人的には受信料不払いなんてしません。ただ番組審査会からは右傾の強いおバカな二世議員の多い自民党は追い出すべきだと思うな。あんなやつらは三畳一間の貧しい下宿暮らしも、電車賃がなくて歩いた経験もないだろう。そんなボンボンが軍国主義的な靖国神社が大好きなのも、また国に批判的な番組が嫌いなのもただただ愚かでアホだからだ。
 夕方、松茸ご飯をつくる。これは輸入松茸がこの時期にもっとも安いからだ。今日の松茸は八王子綜合卸売センター・ビックリ屋でビックリの590円。庶民の松茸の旬は真夏なのだ。マツダイ・アラの唐揚げ、スルメイカ(1ぱい150円×2)のそうめん、げそと群馬の生コンニャクの炒り煮、めかぶ、群馬のコンニャクラーメンで夕食。松茸を一本ホイル焼きにしたのが、まことにいい味だ。
 夜、テレビ東京で青森の「ねぶた祭り」をやっていて懐かしい駅前の市場が出ていた。残念ながら情緒ある、迷路の多いあの不思議な空間は失われている。青函トンネル開通の1988年に初めて訪れたときの青森駅前市場群はまことに面白く、またみちのくめいていたのだ。市場の一角には確か東西市場の番付が載っていた。東の横綱が札幌で大関が青森駅前市場、西はすっかり忘れている。この看板もう一度見たい。
 9時前から、もういちどホンヤドカリの画像の再整理を開始。図鑑からホンヤドカリ科をいくつ削除すべきか考える。11時にダウン。


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このページは、管理人が2005年8月21日 05:52に書いたブログ記事です。

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