今や魚屋といっても偽ものが横行するのである。締め鯖も、煮つけなどの加工品を市販品でごまかす。マグロといっても最低限のものをそれなりの値段で売りさばく。そんなご時世にまともな魚屋を紹介するのは我が使命だと思っている。それでダチではあるが八王子並木町の『魚茂』の話となるんである。
この店、どうにもこうにも手堅い、市場でもコレっと思わないと仕入れていかないのだ。しかも少々理屈っぽいのは弱点でもあるが、客にうまいもんを食べさせたいと真剣に考えているのが明白なのだ。これも赦せるか?
そしてなによりもこの店の売りは茂じいさんの作る自家製の干物と塩辛である。頑固一徹、丁寧に丁寧に作られる干物に旨さは、ちょっと市販の干物では太刀打ち出来ない味わい。また『魚茂』の実力を感じるのが〆ものの味のよさ。八王子のイチョウ並木を走るときに『魚茂』に立ち寄って欲しいと思う。これも八王子名物なのだから。
『魚茂』自慢のマイワシの開き。
八王子市並木町25-7
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